第97話次のターゲット
うーむ、しかしなんと説明したものだろう
まぁそのまま伝えたらいいか。
『その、それで新たな謎ってなに?』
『これ以上はお腹いっぱいで死ぬよ?』
流石の足立さんも急な厄介事で
軽くキャラ崩壊しているや。
まぁ仕方ないよね
ただでさえ、わからない事だらけなのに
更に厄介な事が起きたのだ、無理もないか。
手始めになんと答えたものか。
「あー『松本花菜』って知ってるか?」
『○○君が教えてくれたよね』
『えーと確か今回、みんなで遊園地に行ったメンバーの一人だよね?』
「あぁその『松本花菜』であっている」
「因みに足立さんは『松本花菜』と面識は?」
『うーん面識はないかなー』
『正直、顔も知らないよ』
「そっか」
まぁ無理もないか確か別のクラスだったはずだからな。
『それで『松本花菜』がどうかしたの?』
「実は『松本花菜』についての事なんだけど」
「『松本花菜』は今起きている現象に関係がある」
『っ!それは本当?』
「俺自身も頭が追い付いてないから確実とは言えないけど、間違いないと思う」
だが状況から考えてほぼ確定だよな。
『そっか、詳しく話してくれる?』
「あぁ」
閑話休題
『なるほどね』
なるべく詳細に伝えたつもりだ。
足立さんの声からいつものポーズを電話の
向こうでもしているのだろう。
『○○君から聞いた話だと更に厄介になってるね』
ですよねー
「正直もう投げたしたい気分だよ」
いや、本当に
『それは言えてるね』
『はぁー』
足立さんもとうとうため息を吐いたか
まぁそれぐらい次から次に厄介事がきたら
流石の足立さんでもため息ぐらい吐くか
足立さんだって人間だからな。
「それでどうやって動くべきか考えてたんだけど一人じゃあ限界でね」
『うーんでも私もどうしたらいいか思い付かないなぁ』
だよねー本当にどうしたものか。
『取り敢えずはその『松本花菜』について
調べてみる必要があるね』
『情報は武器って言うしね』
確かに俺達は『松本花菜』の事をほとんど
知らない、知ってるとしたら『姫野あかり』
と友達ぐらいか。
「わかった取り敢えずは『松本花菜』について調べる方向で行くとしますか」
『了解、私も私で色々と調べてみるよ』
「あぁありがとう」
『いや、此方こそありがとうね』
「それじゃあまた学校で」
『うん、またね』
そういって足立さんとの話は終えた。
当面は『松本花菜』について色々と調べないとな
彼女が退場したはずの『小倉優依』を覚えているのなら
何かしらの違和感があるはずだ
まずはそこからだな。
よし!がんばるぞい!
自分で言ってて気持ち悪いな
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