第96話電話で女子と話すと緊張感する


「もしもし?」


『もしもし、○○君?』


「あぁどうした?」


『うん、返信遅れてごめんね』


「いや、気にしてないよ」


まぁちょっとっていうか結構、気にしてたけどまぁ男だから見栄張るのもしょうがないよね?


『そっか、それで今日はどうだった?』


「あー遊園地自体は上手くいったと思うよ?」

うん、確かに遊園地だけならな。


『そうなんだ、よかったよ』

『それで何か解った事とかあった?』


「えーと」


うーんなんと答えたらいいものか

解ったというか更に謎が増えたというか。

そうやって俺がない頭でどう話すか考えて

いると足立さんが話始めた。


『その様子だと何かあったんだね?』


流石足立さん、お見通しなのね。


「あぁ遊園地ではなんとか『桜井暖人』と

姫野あかりを乗り物に乗るときになるべく

2人で乗せれたと思うよ」


『これで少しは2人が発展してくれたらいいんだけどね』


「どうだろうね、それならいいんだけど」

本当に


『それで他に何か分かった事でもあった?』


「えーと」

俺は覚えている限りの事を話した。


閑話休題


俺が話を終えたら足立さんから声をかけた。


『なるほどね』

『つまり○○君はコミュ力がないんだね』


「いや、話聞いてた?」

確かにそうだけど。


『うん聞いてたよ○○君はコミュ力が皆無なんだよね』


「いや、違うからさっきより更にひどくなってるじゃん」

えっ足立さんってこんなキャラだっけ?


『ごめんごめん』

『ついついからかっちゃたよ』


いや、あなたはそんなボケキャラじゃなかったよね?


「いや別にいいんだけど」


『それより『桜井暖人』が『姫野あかり』について少なからず意識はしているみたいだね』


「まぁ見た限りね」


『うーんやっぱり主人公だから鈍感なのかな?』


それどこのラノベ主人公だよ

マジで


「折角お化け屋敷とか定番ではあるけども

2人で行かせたしそれで少しはお互いに

意識してくくればいいんだけどね」

うーんこの世界が少女漫画なら何かあってもおかしくないと思うけどな。


『確かに定番だね』


「それで少し『桜井暖人』と2人で話す機会があったからちょっと聞いてみたんだよ」

まぁ男2人で観覧車に乗ったとか言えないな

つーか言いたくないわ。


『それで何か分かった事あった?』


「まぁ話を聞く限り少なくとも『桜井暖人』は意識してると思うけどな」

たぶん?


『そっかならよかったよ』


「まぁこのまま上手くいけばいいんだけどね」

はぁー先が思いやられるや。


うっ考えていたら胃が


『他には何か分かった事は?』


「あぁ遊園地が終わってもう暗かったから

女子達を俺と『桜井暖人』で送る事にしたんだよ」

「それでなんとか『姫野あかり』を

『桜井暖人』に送らせたよ」


『いい感じになって来てるね』


「まぁね」

「でも新たな謎が増えてね」


『え?なんだって?』


ですよねー




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