第41話策士(笑)主人公降臨?


さっきの女子の会話で俺は名案を浮かんだ

先程女子達はだれが好きなのか話して盛り上がっていた。

所謂女子トークみたいなやつだ

これを男子達を集めて『桜井暖人』と

その友達などと会話しながらさりげなく

気になる女子がいるか聞く事だ

女子トークならず男子トークである。

これならいけるんじゃないか?

俺にしてはいい案を思いついた気がしたぞ

よし取り敢えず足立さんに聞いてみて

いけそうなら実行しよう。

思い立ったら吉日、早速足立さんの所に!


あっ噂があるから迂闊に会えないや

人の噂って怖い


うーむなら少々不安があるが放課後に

あの旧校舎に集まろう。

時間をずらして別々に行けばなんとかなるだろう

そう思い足立さんにメールを送る

届け!俺の思い!

うん、我ながら気持ち悪いな


そして待ちに待った放課後

最近付き合い悪いぞと言われる友達に

本当に申し訳なく思いながらいざ旧校舎へ


来る度に思うがこの旧校舎は不気味さと幻想的なのが合わさって

不思議な雰囲気だ

やはりあの場違いな大きいな木が変にこの

空間にミスマッチしている。

恒例待ち合わせにしている大きいな木の所には足立さんが空を眺めていた

相変わらずに絵になるなと少し見惚れてしまった。

そして俺に気がつくとこちらを向いた

その時ドキッとしたのは仕方ないことだろう

気を引き締めて本題に入りますか。


俺は考えていた案を足立さんに話した。

話を最後まで聞くと足立さんは

いつものポーズをとって考えている

そして考えがまとまったのか口を開いた。


「その案は多分無理じゃないかな?」


「えっ」

「な、なんで?」


俺にしてはいい案だと思うんだけど


「まず一つに○○君は『桜井暖人』とは余り接触しない方がいいこと」

「まぁこれは最悪、仕方ないとして」

「次にどうやってその場面にもっていくんだい?」

「○○君と『桜井暖人』は別々のグループで普段、接点がない」

「それが出来たとしてもその話題をどうやって振るんだい?」

「そして運良く会話が出来たとしても

『桜井暖人』は気になる人を言うの?」


「本当になんかすいませんでした」


もうやめて!私のライフはもうゼロよ!

そんなにまくし立てなくてもいいじゃないか

あれ?目から汗が

でも確かに改めて足立さんに言われると

なんだこの穴だらけの案は普通に考えたら

無理な所がいっぱいあるよ

俺が凹んでいると足立さんが追い討ちをかけてくる。


「正直この穴だらけの案が上手くいくとは思えないよ」


ぐすんもうおうちかえる

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