第40話盗み聞きはよくない


昨日あの後二度目の死闘を繰り広げなんとか

勝ち、お袋を正座させて説教をした。

バニーガール姿のままで

うん、なんというかシュールだな

つーかなんであんなのがいっぱいあるんだよ

なんか触れたくないから考えるのはよそう

最後に後ろ姿で自分の部屋に帰って行く時に

チラチラとこちらを見ていたが

俺はスルーした

あざといわ


閑話休題


さてと問題は山積みなこの状況でどう動くか

昨日の足立さん?らしき人も気になるが

まずは『桜井暖人』が足立さんの事をどう

思っているかの確認をしないとな

だが『桜井暖人』と直接関わるのは止めた方がいいだろう。

これ以上の接触は危険だ

なんの拍子で事態が大きくなるかわからない

一先ずは『桜井暖人』を観察して見よう

なんか一部の人が喜びそうな気がするが

気にしないったら気にしない

これはあくまでも調査だ!


俺は誰に言ってるんだろう

ともかく学校に行くとしますか


学校に着きいつもの席に座り友達と談笑しながら早速『桜井暖人』の方を見てみる

彼のグループは所謂トップカーストであり

中には女子もいる

ちっこのリヤ充が

まぁそれはさておき今見る分には変わった所がないな

そう思っていると足立さんが登校してきた

足立さんはいつもの席に着くと直ぐに本を

取り出して読み始めた。

そこでバレない様に『桜井暖人』の方を

見ると明らかに足立さんをチラチラと見ている

アイツ隠すの下手か

最近アイツキャラ崩壊しすぎじゃね?

だがやはり足立さんの事が気になるのか?

いやまだ確実に決まった訳ではない

うーんどうやって聞き出すかが問題だな

『桜井暖人』と親しいなら聞きやすいんだが

俺はそこまで親しくないしな

というか親しくしたくないまである

色々と考えていると朝のホームルームが

始まった。


授業中もない頭で考えてみるものの全く思いつかない

決して目の前の数学という名の暗号ではない

そう信じたい

数学なんて嫌いだ!

おっと余りに色々と考え過ぎて変な方向性に

思考が行っていた。

気付けば授業という名の拷問から解放されて

休み時間だ

一向に思いつかないしかしここできちんと

知っておかないと今後の動きにも左右するからなぁ

トイレにでも行って一旦落ち着こうと

思い席を立ち廊下に出ようとした時

ある女子グループがわいわいと話していた

しかし声が大きいな内容とかすごく聞こえるんですけど

少しはボリューム下げろよ

そんな愚痴を心の中で吐きながら

その女子グループの横を通りすぎて行く

その時に女子グループの会話を聞いて

ある方法を思いついた

これだ!

これならいけるかもしれない!

待ってろよ『桜井暖人』!

お前の考えている事を暴いてやるぜ!


あと盗み聞きしてすいません

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