第39話母の暴走と足立さん?の謎



帰宅した時玄関に着くと母の靴を見つけて

思わずため息がでた。


そしてリビングに行くと


「おかえりなさいー!」

「ご飯にするー?お風呂にするー?

それともあ・た・しー?」

制服姿のお袋がそこにいた

思わず扉を閉めた

いやいやいや流石にないよな

いい歳したしかも実母がそんな事しないよな

うん最近色々と疲れてたからきっと幻覚か

何かだろう

うんそうだな

そう思い再び扉を開ける


「おかえりなさいー!」

「ご飯にするー?お風呂にするー?

それともあ・た・しー?」


幻覚じゃなかった

俺は唖然としていると


「おかえりなさいー!」

「ご飯に「いや、聞こえてるから!」」


「えー折角早く帰ってきたからあなたを癒してあげようと思ったのにー」


「そんな癒しはいらんわ!!」


「えー!なんでー」


「いや、普通に実の母が帰ってきたら

制服姿でそんなの言われたら嫌だわ」


「がーん!」


うわ、声に出してがーんって言ってるよ

あざとい


「折角ムスコニウムを摂取するチャンスだったのにー」


「そんな物は存在しない」


あー余計に疲れてるのにさらに疲れる


「取り敢えず服来てこいよ」


「ちぇー」


そういうと渋々リビングから出ていった

母のあのムスコンぶりに辟易しながら俺は

冷蔵庫からお茶を出して一息付くと


バーンと扉が強引に開いた


「これならどうだー!」


思わず飲んでいたお茶を吹き出した


「なんなりとご命令くださいご主人様♥️」


メイド服である

しかも俺を生んだとは思えないほど若く見えるだけあって普通に違和感がない

つーか似合っている。


「そんな問題じゃない!」

「早く普通の格好なに着替えて来いよ!」

「つーか良くあったなそんなの!」


「ぶぅー折角あなたの為に買ってきたのに」


「いや、そんな気遣いとかいらんわ!」

「それに見せるなら親父にしろよ!」


「お父さんは二年前に亡くなったじゃない」


「生きてるよ!普通に昨日一緒に飯食べてたじゃん!」

「勝手に殺すなよ!」


どんだけ俺の事好きなんだよ!

別にお袋のことは好きだがこれは違うだろ!

後親父どんまい


閑話休題


あの後から母との死闘な戦いから逃げる事に成功してなんとか自分の部屋に着くことに

最後に母が小さい声で

『次はチャイナか』

と言っていたのはきっと幻聴だろう

つーか幻聴であって欲しい。

取り敢えず部屋着に着替えて足立さんに

電話してみることに

流石に2回目なので緊張することもないだろ

早速電話してみる


『もしもし?』


「あ、足立さん今大丈夫?」


『うん、大丈夫だよ』


「なら取り敢えず足立さんと屋上で別れた後の事を話すよ」


そうして今まであったことを話す

話し終えて足立さんが


『なるほどね』

『確かにそれが事実ならとても厄介だね』

『まさかそんな噂が出ているなんて』

『それと『桜井暖人』がね』


そうなんだよなー

どんどん厄介になっている


「だからこれからはなるべく電話で話そう」


『うん、そうだね』

『変に噂があるなら○○君にも悪いしね』


「いや俺は嫌ではないが足立さんが迷惑だろ?」


『別に迷惑ではないけど』

『まぁ○○君がそういうなら今後はメール

または電話でのやり取りをしよう』

『それと『桜井暖人』だけど本当に私に

気があるのかな?』


「いや、普通に足立さん可愛いしあり得ない事はないだろ」


『ふぇ!か、可愛いって!』

『そ、そんな事ないよ』


ふぇって可愛いなおい

「いやいや男子からしたら高嶺の花だから」


『た、高嶺の花だなんてそんな事ないよ』

『余りからかわないでよ!』


「いや、からかってないんだけど」


足立さんってもしかして初心?

なにそれ可愛い(2回目)


『ごほん!それより『桜井暖人』の事だけど』


あ、逃げた


『まだ確実に私に気があるのかわからない』

『だからもう少し様子を見て確かめよう』


「そうだな」


『それにもしも『桜井暖人』が私に気があるのであれば私はこの世界から退場することになる』


そうだったこの世界は『桜井暖人』と

『姫野あかり』が付き合わないといけない

それ以外の人間が2人に好意を向けるなり

するとこの世界から退場してしまう可能性が

ある


「それなら尚更慎重に動くだな」


『うん、だからといって無闇に動いても意味がないから取り敢えずは現状維持をしながら『桜井暖人』が本当に私に気があるのか確かめよう』


「あぁそうしようか」


まぁ今できる事はこのくらいかな

あっそういえば


「そういえば帰って行く時○○の所で足立さんを見掛けたんだけど?」


『?私は今日そんな所通ってないよ』


「えっそうなの?」


『うん、今日は委員の仕事もなかったし

○○君からメール貰って直ぐに帰宅したよ』


「うーんじゃあ見間違えか」


『まぁ世の中には似た顔の人が三人いるって言うしね』


「そっか」


『それじゃあそろそろ切るね』

『おやすみなさい』


「あぁおやすみ」


うーん足立さんに見えたんだけど見間違えか

まぁ取り敢えず今はバニーガール姿で部屋に

入ろうとしていると母を止めるとするか

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