第38話疑問と違和感


あのまま一人で屋上に居るわけにも行かず

あの爆弾発言?を聞いた俺は取り敢えず教室に戻る事にした。

教室に戻り遅刻した俺は教師のありがたい

説教受けて席へと戻る。

その際『桜井暖人』はこちらをチラチラと

見くるし逆に足立さんは教科書へと目を向けている

なんでお前がチラチラ見てくるんだよ

男の視線なんて嬉しくないわ!

足立さんなら嬉しいが

そんな下らない事を考えながら席に付いて

これからどう動くべきか考える

冷静なった頭で今にして思えば最後の会話の

違和感に感じる。

なんで俺が足立さんと仲良くないと言ったら

『桜井暖人』は良かったと言ったんだ?

例え『桜井暖人』が足立さんに気があるに

しても普通に考えて例え俺と足立さんが

仲良くしてても別に良くないか?

別に付き合っている訳ではないだろう

ここで向こうが付き合っているのか?

と言ってきて付き合ってないと答えたなら

良かったという言葉が出るのは分かる。

だが仲良くないと言って良かったって

むしろここは俺が仲良かったらそのまま俺を

経由に足立さんと仲良く出来るキッカケが

出来ると思うが

うーん考えすぎか?

でも仲良くなかったって言って良かったって

普通にひどいと思う。

なに?お前みたいなモブには足立さんには

近付く事さえおこがましいと言ってるのか

確かにその通りかも知れないが『桜井暖人』

に言われるとムカつく

よろしいそれなら戦争だ

駄目だな、なんか変な方向に考えがいっている

まぁ俺の考えすぎかも知らないが

取り敢えず足立さんと話す必要があるな

だがあの噂を聞くと迂闊に会うことは避ける

べきかまぁ家に帰ったら電話したらいいか

そんな事を考えていると授業が終わった


午後の授業を無事に送り帰宅する時足立さんに話したい事があるので帰ったら電話をする

というメールを送る。

相変わらずのそっけのない返信に思わず

苦笑いしてしまう。

そんな時


「よっ!」


という声が聞こえたのでそちらに目をやると

『桜井暖人』が居た。


「どうした?何か用か」


「いや、昼授業、遅刻してたからさ」

「もしかして俺のせいかなと思って」


あーそういえばこいつと電話してたから

遅刻したな


「あー教室に迎う時にトイレに行きたくなってね」


お前のせいで遅刻したんだよ

なんて言えないからな


「そっかなら良かった」

「それじゃあ俺はそろそろ行くよ」


そう言って『桜井暖人』はいつものグループに戻っていった。

さてと俺もそろそろ帰りますかね。


そして帰宅途中に前に目を向けると『姫野あかり』とその友達達が帰っていくのが見えた

うわぁ今会うのが嫌な奴ランキング

1、2の奴を見つけてしまった。

俺は余り近付きたくないので取り敢えず

別の道に行く事にした。

その時こちらを見ている人がいた事に

気付かわずに


ちょっと遠回りになるけど無闇な接触は

嫌だからなー

そんな時ふと前に足立さんらしき人がいた

しかも何やら周りを気にしながら

俺と足立さんの距離はまぁまぁ離れているので此方には気がつかない様だ

声をかけようとしたがあの噂があるので辞めておこう

それに万が一、人違いだったら恥ずかしい

そうこうしていたら足立さん?が路地裏に入っていった。

気になるがここで後を付けていったらなんかストーカーみたいなので帰ってから何気なく聞くとするかな

しかしなんだか挙動不審だったような


何か違和感を感じるな


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る