第30話一難去っても二難三難とやってくる


あの『モブ土下座事件』(命名俺)から数分

なんとか気持ちを落ち着かせたというか

ずっと土下座ポーズの俺にしびれを切らしたのか最後の方は足立さんが

何時もより低い声で


『顔上げよっか?』


と言われて俺は瞬時に体を起こして

はい!っと言って立った。

あのまま言うことを聞かなければ

そのまま何か恐ろしい事が起きそうな気がした。

なんだか足立さんのまた新たな一面を見た気がした


とにかくお互いが冷静になった事で改めて

謝罪をしてそれを彼女は何も追求せずに

受け取ってくれた。


その頃には俺の心はまだしこりはあるものの

気分は朝と比べると晴れやかな気持ちに

なっていた

きっと今まで貯めていたものを吐き出した

からだろうか?

そう思うとまた顔が赤くなったが

このままだとさっきの用になり

無限ループに入りそうなのでその思考を

頭の片隅に寄せた。


閑話休題


取り敢えず俺達は今日の事もあり解放する事となった。


そして俺は改めてこれからもよろしくと言う

と足立さんも笑顔こちらこそと返してくれた

その笑顔にドキッとしたがそれを顔を出さずに帰宅した。


家に帰って玄関を開けると何故かお袋がいて


「おかえりなさいー!ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・しー?」


もしこれが彼女とかに言われたらテンションは一気に上がりお前だよとか言うのかも

しれないが実の母にやられると何故か無性に

悲しくなる。


「お袋、それは流石にキツイ」


ガーンと効果音が付き添うな感じでその場に

崩れ落ちた。


「つーか仕事はどうしたのよ?」


するとお袋はさっきまでのが嘘の用に直ぐに

立ち上がり


「そんなの貴方の事が心配で今日は早く帰って来ましたー!」


それでいいのか社会人


「取り敢えずご飯食べるわ」


「まさかのスルー!!」


そんな寸劇を玄関で繰り広げて俺はツッコミをするお袋をスルーして自室に戻って鞄を

置きリビングに降りた。

今日はとにかく疲れた、色んな意味で

なので腹が減って仕方がない。


そして食卓でお袋と一緒に晩御飯を

食べているとお袋がいつものおふざけなしに


「うん!何時もの貴方に戻った、いや前に進められたのね」


やはりお袋には敵わないなと思いながら


「その、心配させて悪かったよ」

「でも、もう大丈夫」

「ありがとう」


母は笑顔で





「デレいただきましたー!!」


俺はガクッとなり飽きれながらもその母との

何時ものやり取りが心地よかった。


その後お風呂に入り明日の学校の支度をして

ベッドに横になり思う。

今だに『モブ土下座事件』の事を思うと

恥ずかしくなりながらも心が楽になった

確かに不安な事はまだまだあるが

今日は良く寝れそうだ。


その後お袋が部屋に突撃してきたが

直ぐに叩き出して寝た。


そして朝になりお袋は仕事が朝早くにあるそうでもう家から出ていた。


そして朝食を取り昨日より軽い足取りで

学校へと向かった。


教室に着き自分の席へと向かう途中で足立さんと会い笑顔でおはようと一転してきたので

こちらもおはようと返事を返す。


そして席に座ると何時もの友達と話しているとホームルームが始まった


ホームルームが終わると足立さんが

メールで今日は屋上で一緒にお昼を一緒に食べようとのお誘いだった

俺は心の中でガッツポーズを取りながらも

今後の事もかと思い了解と返事を返した


そして午前の授業が終わると俺は屋上へと

向かった


そこには既に足立さんがいた

いつも思うのだがなんで俺より先にいるのだろか?

クラス一緒のはずなのに

まぁそんな事、別にいいかと思い足立さんの方へと向かい一緒にご飯を頂く事に


うん、素直に嬉しい

女子と二人っきりでご飯、男としては

嬉しいシチュエーションである。


そして食事をしながら俺は足立さんに

尋ねる。


「なぁ足立さん俺がいない間に何か変わった事って」


そう言い出そうとした瞬間にあの悪寒に教われた

これはこの前の!

と思って足立さんを見ると顔を真っ青にしながら俺の方を見ていた


おいおい一難去ってまた一難かよ


もう少し期間、開けてください

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