第7話これで1日かよ
色々な事があったがようやく今日の学校が
終わった。
未だに頭の整理が追い付いていないが、
今日はとりあえず疲れた。
朝からの事や存在しないはずのクラスメイト
そして足立恵
余りにも現実離れしすぎている。
もう帰ってベッドにダイブしたい。
そんな事を考えながら帰宅していると大きな声が聞こえてきた。
そちらを向くと
「何であんたが付いて来るのよ!」
「そっちの方こそ付いてくるなよな!」
「はぁ!私はこっちが帰り道なんですけど!」
「俺だってこっちが帰り道だ!」
「そんな事言って私の後を付いて来るつもりでしょ!」
「もしかしてストーカー?」
「なにいってんだ?自意識過剰か!」
例の二人がなにやら言い争っていた。
つーか今日会ったばかりなのに普通あんな風に話せるか?
見ていると姫野に何故かトラックが向かっていった。
姫野はそれに気が付かずにいた。
俺は流石にヤバイと思い声をかけようとすると
「危ない!!」
桜井が姫野の手を強引に引き助けた。
俺はなにも出来ずにそこに立っていた。
桜井は状況が理解出来ていないのか唖然としていた。
「おい、大丈夫か?」
「えっ」
「怪我とかないよな?」
「う、うん」
「たっくあのトラックはなにしてんだよ」
「そ、そのあ、あ」
「んっ?」
「あり、あ」
「よく聞こえねぇよちゃんとしゃべれよ」
「ありがとう!!」
「それだけ!!じゃあね!!」
そう言うと姫野は走り去っていった。
呆然として立ち尽くしている桜井と俺
「いったいなんだったんだ?」
俺が聞きたいわ!!
なんだこれ!
色々問題ありすぎてよくわからんわ!
なんで二人で下校?
なんでトラックが?
そして最後のあの如何にもなツンデレ!
もう訳がわからないよ
とりあえず俺はなにも考えずに帰る事にした。
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