第6話疑惑しようよ

後ろを向くと今一番会いたくて会いたくない女子がいた。

足立恵

別に嫌いというわけではなくまだ心の整理が出来てない、そんな中に先程までない頭を使ってこれからどうしたものかと考えていたら

なんと向こうから接触してきた。

それは一先ずおいて置くとして何故俺に声をかけてきたのかそれが謎だ。

彼女とはクラスが一緒というだけで接点がない、それどころか話をしたかも怪しい。

改めて彼女を見てみると正に委員長といった感じで清楚でまるで文学少女の用な

そう図書館にでもいそうな人物だ。

あまり表には出ない隠れ美人


って違う!

そんな事はどうでも良くないが何故彼女が俺に話をかけてきたのかそれが問題だ。

彼女は委員長だ、別に学校の風紀を乱す用な事もなければ

何か悪をしたわけでもない。

というかそう言う話は先生、またはしかるべき人が来るはずだ。

考えられるのは何か先生が俺への伝言を足立に頼んだというのが一番確率は高いだろう。

でもなら何故いまなのだ?

もう昼休みは終わり各々各教室に向かっている。

そして屋上から俺の教室はさほど離れてはいないがそれでもチャイムがなればすぐに向かわなければ午後の授業には間に合わない。

それは足立もわかっているはず。

もし用があるなら昼休みの間にすればいい話だ。

何故このタイミングで?

まだ頭はこんがらがっているがとりあえず返事を返す。


「あー足立さんだよね?」

「俺に何か用があるの?」

「でももう昼休み終わっちゃてるから早くしないと午後の授業遅れるよ」


うむ我ながら当たり障りのない返事だろう

確かに今の現状での彼女からの接触はうれしい。

先程までどうやって接点を持つかで悩んでたのだ。

それが向こうから来たのだ。

しかしタイミングもそうだが何故に俺に声を?

そう思っていると


「○○君は・・・・」

「いや、何でもないやごめんね

時間とらせて早く教室に戻ろうか」


なんだ?俺に対して何かいいかけたような

そんな俺を置いて足立は教室へと向かっていった。

何を言いたかったのだろう

謎だ

もしかしたら彼女は何かを知っているのかも知れない

ならば尚更彼女との接触を図るのみ。

そんな事を考えながら

彼女の後ろ姿を見ていた。


そして俺は授業に遅れ先生にありがたい言葉を言われた。

あれ?今日で二度目じゃね?

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