第4話もう一人の異変者

一時限が始まっても俺は授業に集中出来ずにいた。

今朝あったことから転校生が来てさらにそのクラスに知り合いがいた。

本当に一昔前の少女漫画だ。

そして今のところ一番頭を抱えているのは

いもしないはずのクラスメイト。

なぜ自分だけがその事を思い他のクラスメイトはさも当然の用にそこにいるのが当たり前となっているのか。

もしやパラレルワールドにでも迷いこんだのでは?

と言われた方が納得する。

だが今のところ存在しないはずのクラスメイトを除けばまだ現実性がある。

それにもしパラレルワールドならもっと色々変わっていても可笑しくない。

まぁ今朝のあれもそうだが存在しないクラスメイト

今の現状変わっているのはこれだけだ。

もしかしたら他にも変わっている事が有るかもしれないが、今それを確認すべき方法はない。

ぐるぐるとない頭を捻っているとチャイムがなった。

どうやら一時限が終わったようだ。

休み時間になり少し頭を冷やそうと自動販売機で飲み物を買いに行こうとして

チラリと謎のクラスメイト桜井暖人に目をやると楽しそうにクラスメイトとしゃべっていた。

どうやら彼はこのクラスの人気者らしい。

その証拠に男子だけではなく女子もいた。

いわゆるリア充である。

爆発しろ!!

とまぁそんなアホなことを考えながら自動販売機へと向かった。

帰って来るとあのイケメン様はまだまだ談笑中のようだ。

すると後ろから

「おーい○○」

と声が聞こえたので振り向くと俺の友人である神川が話かけてきた。

彼とは中学からの付き合いで一番仲がいい。

「それにしても今日の○○なんだか顔色悪いぞ?風邪か?」

「あっいやー昨日夜遅くまでゲームしてたらな」

「ふーんそれが遅刻の原因かよ」

と神川は笑いながら言った。

そこで俺はもう一度確認して見ることにした。

ただしあまり疑われないように。

「あーそう言えばあの桜井?だっけあんな人気なのな」

「まぁなー俺ら見たいな普通の奴とちがってあの顔で成績優秀、運動神経抜群、性格も良しとまるで漫画の用な奴だよな」

神川のその言葉から彼の事を異物と思えるのは俺だけだと判明した。

何故なら神川は他のクラス

まぁあんだけ馴染んでいたら学校からも特に違和感を持たれることはないだろう。

これでは本格的に俺の頭が可笑しくなったのかと思えてきた。

そろそろ次の授業が始まると思い席へと戻る時ふと女子とすれ違う時に


「あんな人いなかったのに」


そんな言葉が聞こえた。

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