第3話大きな違和感

彼女が自己紹介をしている中ある一人の男子が声をかけた。

「あっ!朝の!!」

「あっ!朝の変態!」

「変態じゃあねぇよ!!」

と何やら言い合いをしていた。

すると担任が忠誠に入り

「なんだなんだお前ら知り合いか?

とにかく朝のホームルームも終わるんだあまり騒ぐんじゃない!」

その一声で二人はおとなしくなり

「うーん席はそこが空いてるからそこにしなさい」

そう言うと姫野は席へと着いた。

「姫野から聞きたい事などあると思うが時間がないので休み時間にでも聞くように」

そう担任が締めくくるとちょうどチャイムがなった。

そして休み時間になると姫野の回りには人がたくさん集まっていた。

好きな食べ物は?

好きな音楽は?

好きな芸能人は?

等々

それをアワアワさせながら姫野は答えていた。

そして皆が気になっていた事をある一人の生徒が聞いた。

「そう言えば姫野さん桜井君と知り合いなの?」

「別にただ登校中にあっただけよ」

とそっぽを向いて答えた。


其処とは別に桜井、桜井暖人にもその質問がされていた。

「おーい桜井~!」

「何?あの美人な子と知り合いなの?」

「別にそんなんじゃねぇよ!」

「たまたま登校の時にあっただけだ!」

「ふーん」



今の現状は皆からしたら普通の事なのだろうか。

だが俺はどうしてもこれがあり得ないと頭の中を埋め尽くす。

桜井暖人って誰だ!?

そんなやつクラスにいなかったはずだ!

俺は別にボッチという訳ではないのでそこそこの交流をとっている。

クラスの事も大体は把握してるつもりだ。

しかしなんだあのイケメンは!

まるで最初からそこにいたかの用に存在している。

あんなイケメンがクラスにいれば流石に気がつく!

なんで、どうしてと頭の中がぐちゃぐちゃになる。

それに朝のあれはなんだ!

本当に少女漫画ではないか!!

なんだこれは、

少し頭を落ち着かせ近くの生徒に話かける。

「あのさ、クラスにあんなやつ居たっけ?」

するとその生徒はポカーンとして

「いやいや最初からいるだろ、つーか去年も同じクラスじゃないか」

頭が可笑しくなりそうだった。

俺の記憶ではそんなやつ去年にもいなかったしましてや同じクラスではない。

いってしまえばそんなやつ存在しなかった。

その生徒に大丈夫か?と聞かれたがとりあえず寝ぼけていたと返して自分の机へと戻る。

どういうことだ、俺が可笑しくなったのか?それとも漫画やアニメの用な事が本当に起こったのか?

ここまで来ると自分の頭を疑ってしまう。

そんな事を考えていたら一時限が始まった。

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