第6話 予定外投稿 konoyononaka
日本語の意味がわからなくなっている、この世の中。
緊急事態の意味がわからないのか。こういうことをするとダメだぞ、ということを自ら経験しないとわからない、この世の中。なって初めてわかる、この世の中。かつての戦争もしらない我々が戦争してもないくせに何を偉そうに語るのか、という世の中。
ついに来た。
見えないものに不安を感じて、感染した者に自己責任の甘さや感染した者が高額所得者であれば僻みや恨みが、心のうちに露出して、ざまあみろと思って、心が浄化されると誤ったスパイラルの世の中が見えだしてきた。
しかし、完全に平和ボケしたこの世の中。臨場感を感じていない。これがそもそもの原因だ。感染したっていい、検査を受けなければいい、なんだっていい、我がごとではない、だれかが助けてくれんでしょ、もうどうにでもなれ、これが現実だ。
我々作家が、いくらどうのこうの訴えても、ほんの一部にしか伝わらない悲哀。人間の業というものが如何に奥深く、そして傲慢であるか。
救世主なんて現れない。現れるというなら、即刻現れて、我々を導け!こういうことである。まだ衣食住が保たれている我々、こうして余裕ある文章が書ける。これが崩れると悠長なことを言ってられない。住むところない、着るものない、飢餓を経験しないと本当にかわってもらえないのか。
団結もしない、個人プレーで訴えても伝わらない。もう社会構造が個人プレーを認め、和を保つことすらできなくなってしまった、この世の中。なにかに追われていないと緊張感が味わえないのかな。良いこと言っても動画再生回数が増えて、お金になって作成した者に入る、商業的な偽善、この世の中。この投稿もしかり。捉え方次第。
終わったな。
この先に何が見えてくるのか。人間じゃわからない。人間が作りだした神や仏でもない。リセットが来る。人間の業がリセットされないと終わらない。言われて改善できるものでもない。それほど業は不可逆的なものだ。
だから、待つしかない。その時が来るまで待つしかない。リセットする時まで。なんという時代に我々は生まれてきたのか。生死を繰り返す動物の定めでありながら、自由という不自由を感じてきた。そして、この平和そうで地獄の世の中。
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