　藤井聡太（ふじいそうた）七段（しちだん）が見事（みごと）に棋聖戦（きせいせん）の挑戦（ちょうせん）を決（き）めました！

　いやはや、とんでもない高校生（こうこうせい）ですな。

　形勢（けいせい）は、途中（とちゅう）まで苦（くる）しかったと思（おも）うんだけれど、永瀬拓矢（ながせたくや）二冠（にかん）が長考（ちょうこう）して早逃（はやに）げした手（て）が疑問手（ぎもんしゅ）だったようで、そこで態勢（たいせい）が入（い）れ替（か）わったように思（おも）います。

　藤井聡太（ふじいそうた）七段（しちだん）の△３六銀（ごてさんろくぎん）に永瀬（ながせ）二冠（にかん）の棋風（きふう）だと▲４八金（せんてよんはちきん）と打（う）ちつけて、それで優勢（ゆうせい）だったと思（おも）うのですが、何故（なぜ）か▲６九玉（せんてろくきゅうぎょく）と早逃（はやに）げして、あとはほぼ藤井聡太（ふじいそうた）七段（しちだん）に分（ぶ）のある展開（てんかい）だったようです。

　永瀬拓矢（ながせたくや）二冠（にかん）は、おやつにバナナ３本（さんぼん）頼（たの）んで栄養補給（えいようほきゅう）したのですが残念（ざんねん）でした🍌

　これで、屋敷伸之（やしきのぶゆき）九段（くだん）の持（も）っていた17歳（じゅうななさい）10ヶ月（じゅっかげつ）24日（にじゅうよっか）を４日間（よっかかん）上回（うわまわ）る、17歳（じゅうななさい）10ヶ月（じゅっかげつ）20日（はつか）でのタイトル挑戦（ちょうせん）となりました。

　タイトル戦（せん）の開幕（かいまく）が、なんと４日後（よっかご）の６月（ろくがつ）８日（ようか）！

　名人戦（めいじんせん）や叡王戦（えいおうせん）をすっ飛（と）ばして、棋聖戦（きせいせん）が今年度（こんねんど）最初（さいしょ）のタイトル戦（せん）となります。

　相手（あいて）は渡辺明（わたなべあきら）棋聖（きせい）(棋王（きおう）・王将（おうしょう）と合（あ）わせて三冠（さんかん）)。

　通常（つうじょう）は、挑戦者（ちょうせんしゃ）が決（き）まってから一ヶ月（いっかげつ）くらいの期間（きかん）をおいてタイトル戦（せん）が始（はじ）まるのですが、異例（いれい）の超（ちょう）スピード開催（かいさい）です。

　おそらくこれは藤井聡太（ふじいそうた）七段（しちだん）にとって大（おお）いにプラスに働（はたら）くことと思（おも）われます。

　渡辺明（わたなべあきら）棋聖（きせい）は、同時（どうじ）に名人戦（めいじんせん）も戦（たたか）わなければいけないし、名人戦（めいじんせん）の相手（あいて）の豊島将之（とよしままさゆき）名人（めいじん）(竜王（りゅうおう）との二冠（にかん）、なお『竜王（りゅうおう）』と『名人（めいじん）』はビッグタイトルのため、『豊島将之（とよしままさゆき）二冠（にかん）』ではなく、『豊島将之（とよしままさゆき）竜王名人（りゅうおうめいじん）』と呼（よ）ばれる)は叡王戦（えいおうせん）も戦（たたか）わなければなりません。

　もしこれで今日（きょう）、永瀬拓矢（ながせたくや）二冠（にかん）が勝（か）っていたら、棋聖戦（きせいせん）を戦（たたか）いながら同時（どうじ）に叡王（えいおう）として迎（むか）え撃（う）つという、３人（さんにん）の棋士（きし）が２（ふた）つのタイトル戦（せん）を同時進行（どうじしんこう）で戦（たたか）うということになっていました。