第216話 つまらない話
ども。
新巻へもんです。
カクヨムコンに向けて新作を書こうとキーボードを膝に書き始めたのですが、昼食後のせいか眠くて仕方ありません。だいぶ秋の空気を感じさせる心地よい風も吹いているので、ビールでも飲んで昼寝してもいいのですが、そういうわけにもいかないと、エッセイに手を付ける私です。結局小説書いていないのは一緒じゃん。
ネットでちょっと話題になったネタを二つほど取り上げてみますね。まずは、創作において他者の「つまらない」作品を読むのは意味があるのか、という点です。最近の傾向としてあるタイパの観点から、これだけ読んで抑えておけばいい作品はなにかということからの流れで出てきた命題のようです。そんなものがあれば私も知りたい。
で、話を作るという作業において、面白い作品というのは意外と参考になりません。そのまま引っ張ってくればパクリでしかないですし、オリジナルには勝てないでしょう。話を分解して、面白い要素は何かを切り出して、また再構成する。自分なりの味付けをすればするほど、オリジナルから離れるわけですが、それで面白くなる保証はありません。
一方で、つまらない話は自分の中で、ここが嫌というポイントは比較的簡単に言語化できます。このヒロインとくっつくのが許せない。ご都合主義が目に付く。最後は全滅エンドしかないだろ。などなど。自分にとって面白くない要素を削っていけば、面白い骨格だけが残るはずです。あとはそれに肉付けするだけ。パクリの心配はありません。おそらく原型をとどめていないでしょう。
それが世間でウケるかどうかは分かりませんが、少なくとも自分にとっては面白い話になっているはず。まあ、一般論としても、成功は偶然の産物で、失敗は必然の結果ということもありますので、他人の失敗から学ぶのは悪いことじゃないんじゃないかと思います。
話は変わりまして、次のネタです。新人への当たりが強い先輩をパワハラだという告発に同調したら、自分が次の指導係になり、実はモンスターだった新人に手を焼くという地獄のようなお話。とあるブログに書かれていたのですが、そういうモンスターって少なからずいるよね、って盛り上がっていました。
かくいう新巻も引きが良くて3人ほどお相手をしています。おええ。以下どんな様子だったのか実況中継でお送りしましょう。
「新巻先輩。これ、どっちの案の方がいいですか? 僕はA案がいいと思うんですけど」
理由を説明して、圧倒的にB案がいいと若手社員に説明する私。
「分かりました」
そして、係長が戻ってきたら、若手社員がのこのこ出かけていきます。
若手職員が何か説明していますが、係長が遮って叫びました。
「おい。新巻!」
「へーい」
ということで、参上すると、係長にいきなり詰められます。
「おめえ、これB案しかねえだろ。なんでA案なんだ? こいつ、お前に相談したって言ってるけど」
「ええ。俺もB案にしろっていいましたね」
私と係長に視線を向けられた若手社員がしれっと言い放ちました。
「でも、僕はA案の方がいいと思ったんで」
まあ、ここで、がんばって私もA案を押したと嘘つかないだけマシだったんですけどね。それで、この手のタイプは他人の話を聞きません。最初に私に聞きにきたのも、A案の承認を求めていただけなので反対意見は聞く気ゼロ。常にそんな感じなので段々と雑用しか与えられなくなりました。
それで言いやがりましたよ。
「僕、新巻さんにパワハラ受けてます」
やべー奴だなと思っていたので、詳細に失敗の数々を記録しておいたのが役に立ちました。この若手社員は部長のお気に入りだったんですけど、さすがにびっしりと書かれた信じられないミスの山に何も言えなかったようです。
まあ、弊社もクソなので私の方が悪いとなるリスクもゼロじゃなかったんですけどね。若手職員は「新巻を異動させるか、自分を異動させるか、どちらかにして欲しい」と要求したらしく、希望通り別部署に配転となりました。やはり記録を残しておくのは大切です。大変な日々を思い出したら眠気が飛びました。小説書きに戻ります。
ではでは。
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