第190話 カクヨムコン8参加作

 ども。

 新巻へもんです。


 カクヨムコン8期間が終了します。なんとか二作を規定の文字数に滑り込ませることができました。なんかもう凄く疲れてます。とか言いながら、まだラブコメの方はとりあえずの完結すらしてないんですけどね。でも、一応はこのタイミングで振り返りなどしてみようと思います。微妙にネタバレあり。


 まずは『戦姫ナタリーは皇妃になる気はありません』です。これは去年の三月に勢いに任せて書きスニーカー大賞に応募したものの改稿版となります。所定の書式で原稿枚数はクリアしていたのですが、文字数だと10万字に足りてなかったので結構書き足しました。


 本筋はドアマットヒロインの物語です。早い話が綾束さまのショバを荒らしに行ったわけですね。『みにくいアヒルの子』と同じく環境が変われば人は輝くことができるかもしれないというメッセージを土台に据えてあります。まあ、主人公のナタリーを踏んづけたりしたらぶん殴られそうですけどね。


 ナタリーがこんなキャラになったのは、ジェンダー論に対する私なりの答えです。『アナと雪の女王』も白馬に乗った王子さま不在の物語と言われています。創作物も現代的な価値観を踏まえなきゃいけないそうなので、ジェンダーロールを逆転させてみました。実際のところは私の趣味でもありますが。


 私はひねくれ者なので王子様ポジションにも手を加えました。たぶん通常であれば正統派イケメンのユータスの造形をそこに据えるんだと思います。ただ、王子様にも凹凸があった方が面白いかなというのと、あんな感じなのでどう考えてもナタリーがデレる姿って想像できません。


 この先は本当に頭を悩ませているんですけど、もしナタリーがアーデバルトに対して好意を抱くことがあるとすれば、それは完全無欠さではなく、弱点なり欠点なりがきっかけになるような気がしています。まあ、全く想像できないですけどね。お前がいうな、ではありますが。


 もう一作の『身体接触多めの後藤さん』は、えっちな話を書きたかったに尽きます。ただ自分ではポルノではないと思っています。極力性器の名称を書かず、擬音も多用しないでどこまでえっちな話が書けるか? そういうよく分からない使命感で作られています。


 というのは冗談でして。ラブコメってなんじゃろな、と考えた時に、すれ違いの物語も面白いとは思うのです。両片思いで、ああもうじれってぇ、と悶えるのもいい。ただ、既にそういう秀作が世に溢れているので例によって隙間を狙ってみました。急に恋愛関係になって、キャラが崩壊するほど変容していくおじさんの様子もコメディではないか。


 まあ、今の高校生のサンプルを取る機会が無いので、学園物は難しいという別の理由もあります。ほら、うっかり視聴覚室とか書いちゃったりしそうじゃないですか。令和にはもう無いんですよ。どんな音楽が流行っていて、どんな話題をしているのかもさっぱり分からないですしね。


 それでキャラ造形ですが、下村さんは普通に新巻が良く書くタイプです。一方で後藤さんはかなりぶっ飛んでます。一般人に擬態可能な腐女子。好き好きでグイグイくるあたりはFF8のヒロインであるリノアからヒントを得てます(かなり古い)。頑張って私の想像しうる可愛いを煮込んでみました。


 そして、最後は既存作の『ハンナ・ルー 王立空軍第3飛行隊の魔女』です。やはり完結済みということでほとんど読まれていません。メインの登場人物がほとんど女性ばかりで最近の時流に乗っていると思うんですけどね。コミカライズすると映えそうな気もします。


 主な登場人物が女性ばかりで、恋愛要素が薄いというのも弱いのかもしれません。主人公のハンナが隙がないというのもとっつきにくいのか? これで性別が男性なら私が絶対に書きそうもないタイプです。タイトルとキャッチコピーも訴求力がいまいちか。うーん。


 というような感じでございます。

 ではでは。

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