第149話 三国志転生

 ども。

 新巻へもんです。


 やっぱり冬はダメですね。全然気力が湧いてこない。半分冬眠してます。温泉入りに行きたいなあ。でもそういう社会情勢じゃないし。昨年末から色々なものがぶっ壊れたり使えなくなって出費が……、何十万とかかってるんですよねえ。さらに調子の悪い家電もある。うぎゃああ。


 まあ、それでも年末に比べれば多少は真面目に執筆してるかな。連載中のものもちょっとだけ書き溜めた。新作もちょこちょこ。「酔っぱ買い」第2部は……ぼんやり輪郭が見えてきたぐらい。


 なお、きつねたぬき公募への応募作と「魔導士山田」が☆3桁に乗りました。嬉しいです。特に「魔導士山田」は書いていて楽しかった作品なので思い入れが強いんですよ。書いた当人としちゃそんなに悪くないつもりなんだけど、「酔っぱ買い」との評価の差はなんでしょうね?


 それで話は変わりますが、私が一番読んだ回数の多い作品は吉川英治版三国志です。某K社のシュミレーションゲームに費やした時間も相当なもの。ちなみに子供の頃、お前は能力的に張允ぐらいの人間だ、と言われて不本意だったのを覚えてます。マイナーな方で、小説でも不遇だし、ゲームでの能力も一線級ではありません。


 若いってのはいいですよね。自分を客観視できないから。大人になってみるとなんという過大評価だったのかというのが分かります。そこそこの中立勢力の水軍ナンバー2に何が不満なのか? 新巻は現実じゃ名前もないモブですよ。ゲーム内だったら兵力として損耗する数値の1でしかない。淋しいのう。


 そんな感じなのでいっちょ三国志をネタに張允に転生する話を書こうとしていたら、筆をぶち折る作品にカクヨムで出会いました。ふう、危ないところだったぜ。公開していたら後悔するところじゃないダメージを負っていたことでしょう。この度、完結されたのでご紹介します。


 水城洋臣さまの「西涼女侠伝」です。

 https://kakuyomu.jp/works/16816452218737394790


 三国志の時代を舞台に歴史上の実在人物を登場させ、虚実を巧みに織り交ぜて描く冒険譚です。私自身はあまり馴染みが無いのですが、作者様の弁によると武侠小説のテイストも含むらしい。力作です。男装の麗人が三国志の豪傑馬超に挑むんですよ。面白くないわけが無い。


 かなり殺伐としてますし、めちゃくちゃ人が死ぬので、そういうのが苦手な人は合わないかもしれませんが、それも含めて三国志っぽい。私は唸りました。きっちり練り込まれていて隙がありません。散逸した魏志の一部として発掘されて出てきてもいいレベルです。歴史もの好きならぜひお読みください。


 ではでは。

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