第102話 Dear K
ども。
新巻へもんです。
電撃の新文芸2周年記念コンテストが始まりましたね。カクヨムコンが終わったと思ったら忙しいことです。残り期限は約30日で、終了時に5万字以上ということは、1日平均で2千字弱なので1作ぐらいなら書けなくはない。なんて思いながらテーマを見ています。
今連載している「酔っぱ買い」の終了後に温めている構想の一つが師弟ものなので、テーマ1ならいけそうです。まあ、「酔っぱ買い」にも師弟関係はあるし、主人公には何やら過去に事情がありそうだし、女難無双なのでテーマ3の勧善懲悪以外は全部のせと強弁できなくもありません。
ただ、週3回の更新にヒイヒイ言っている現実から目を背けても地獄しかないのでやめておくが吉でしょう。このエッセイもどきでも何度か泣き言を書いていることを思い出したので一旦は断念します。一旦はというところに未練がましさが伺えますね。
さて、前回苦戦中と告白した今月の同題異話「Dear K」を公開しました。例によってネタバレ込みで創作過程を振り返ってみたいと思います。前話ではKというところを検討したのでそれ以外の部分です。まず、Dearという以上は手紙なりメールなり書かれたものが登場することを考えなくてはなりません。
面と向かって言うのではなくわざわざ書き記すシチュエーションである必要があります。まあ、これはそれほどハードルは高くないでしょう。恥ずかしいなり、遠距離にいるなりなんとでもなります。ただ、わざわざ書き出しがあるという点は現代だといきなり本文になるSNS文化の浸透で説明が必要になりそうです。
なにより重要なのはイニシャルにしていることでしょう。Kである必然性はこの際脇に置いておくにしても名前を出さないことに理由が必要です。名前を出せないということが浮かびますが、誰に対してという疑問がわきます。第三者の目に触れるなら名宛人の名を伏せつつ相手にだけ分かるようにすることもあるでしょう。
少し時代が古くなりますが、新聞の3行広告なら成立しそうです。古典のミステリだとよく使われているあれです。ふと目にとめた広告から謎を解く安楽椅子探偵。かっこいいけど私には無理ですね。いや、意外と難しい。今回は恋愛はからめたくないという気持ちもあるし……。
仕方が無いので仲間内の符牒というか、習慣ということで片付けましょう。某有名スパイ映画の発明家がQなんだから、こっちはKでいいやろ。なんという安直な発想。同時に路線も決まりました。昔懐かしいスパイものの報告書という体裁にすればいける。ということで完成いたしました。
ではでは。
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