第40話 その涙さえ命の色

 ども。

 新巻へもんです。


 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。3が日も明けてする挨拶じゃありませんね。色々と忙しくて、なかなかこのエッセイの更新をする暇がありませんでした。いま思えば、元日にご挨拶だけしておけば良かったですね。


 色々と忙しいというのも、年末に新しいゲームを始めてしまったからだったりして、皆様からすれば何じゃそれ状態だと思います。いやあ、始めたばかりのゲームって勝手が分からなくて作業感が無いから楽しいんですよ。あ、知らんがな、ですよね。すいません。


 さて、今月も1日を迎えて、香鳴さまの月例企画が始まりました。今回はミディアムらしいです。あまりミディアム感はないですね。ハードモードというほどではないですがそれなりに頭を捻らされました。しかし、「命の色」なんて表現はどこから出てくるのでしょうか? 見習いたいものです。


 それでは、いつものように創作過程のネタばらしでもしましょうか。今回のキーワードは「涙」と「命の色」です。「命の色」とは何だろうというのが難しいですね。ヒトであるなら血の色である赤でしょうか? じゃあ、血涙? なんか壮絶に重苦しい話になりそうです。新年にそれはないな、ということで却下。


 もう一つの「涙」からアプローチしてみましょう。「さえ」という言葉が付いています。本来ならばとるに足らないものではあるはずのものが重大な価値を帯びるということです。ここで「涙」から「水」の連想が起きました。「水」が貴重な状況って何だろう?


 すぐに思いついたのがフランク・ハーバートの大作「デューン」です。惑星全体が砂漠の星で、唾ですら貴重なものとされている過酷な場所。じゃあ、砂漠でというのはあまりに短絡過ぎるし、パクリの汚名を免れそうにありません。水が貴重な環境ねえ……。宇宙もそうじゃないか!


 これで場所は決まりました。宇宙船で事故が起こって、本来ならば足りるはずの各種資源が不足する状況。うん、これはいける。なかなかいいじゃないか。後はその舞台に適当な人物を配置してみましょう。


 事故直後の困難な状況に置かれた人はどのように行動するか。ここまでお膳立てしたらあとは作者があれこれする必要はありません。登場人物が立ち上がり勝手な行動を始めてくれます。ちょっとリサの性格が宇宙飛行士としては弱めかもしれませんが、人は社会的生物ということでご容赦願いましょう。これで完成! いかがでしたでしょうか?


 ではでは。


 

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