第16話 言い訳

 ども。

 新巻へもんです。


 本日は晴天なり。すいません。のっけから意味分からないですね。そう。今日も飲んでいるのですよ。ははは。謎なテンションなのは、煽てられて木に登ってブヒブヒ鳴いたからです。


 ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか【海が太陽のきらり】」というのがあるのです。これは指定されたあらすじに沿って各人が書いて表現を学び合おうという大変に前向きなものなんですね。それに参加されたある作家さまの作品を読んでコメント書いたんですよ。

「これ読んだらもう参加できない」


 そしたら、私の書いたものも読みたいという社交辞令が返ってきました。もう、ブヒブヒしながら木に登るしかないですよね。やったるでえ。勢いに任せて書き始めました。途中までは良かったんですよ。ただねえ……。最後のところがどうにも消化できませんでした。


 指定のあらすじなので、そこから逸れるのはルール違反です。でも、主人公が去って行ったヒロインを思い出の場所で偲びながら、そのことを受け入れるというところにどうも引っかかって、うーん、うーん。いや、お前そこで納得してんじゃねえよ。そこで自己憐憫に浸って終わりか? と思ってしまったんです。


 いや、お題に沿ったストーリーを紡げなかった私の責任であるわけですが、どうにも据わりの悪さを感じて悩みに悩んだ挙句、その後の話を追加しました。素直に負けを認めます。私には指定のまま書ききるのは無理でした。つーかですね、このストーリーなら主人公はヒロインを絶対に忘れたり諦めたりしてはいけないんです。


 だって、自分をこれだけ変えた女性ですよ。いくら可塑性の高い高校時代とは言ってもそれだけ影響を及ぼした相手をそのままにできるなんて、お前の血は何色だっ?! そこを整合性を合わせるためにはヒロインを消すしか思いつきませんでした。でも、それはやりたくない。

 

 もうね。そこまで触れ合った二人は行きつくとこまで行かせないと生ける屍を生み出すだけだと思うんです。生者は死人には勝てませんからね。心臓から血を流し続けるゾンビなんて周囲の人間を不幸にしかしません。


 色々書きましたけど、要は私はこのストーリーの物悲しさにやられてしまったわけです。いやあああ。やだやだ。ハッピーエンドじゃなきゃやだよう。ということで後日談を追加して完成させました。一応、明確には書きませんでしたが、つまりはそういう事です。


 この後、他の作家さまの作品読んで死ぬんだろうな。では、死んできます。


 ではでは。

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