第14話 あまり参考にならない創作方法

 ども。

 新巻へもんです。


 横暴編集長にまた1作書こうか悩んでいるところです。実はプロットはあるのであとは書くかどうかだけ。まあ、もうちょっと皆様の様子を伺いましょうか。同じタイトルで、ヤラレタという作品を投入してきた方もいますしね。なので、今回既に投稿した2題がどういう順序で話になっていったかを書いてみましょうか。


 まずは「スシババア」です。つい先日「クソババアの店」というファンタジー作を投入したばかりでした。舞台を日本にすればそのままいけたのになあと反省。それはさておき、スシ+ババアです。あまり品の良い言葉ではありません。ババアから連想するのは砂かけ婆です。砂の代わりにスシをばら撒いたら……勿体ない。全日本フードロス協会から苦情が出そうです。


 まあ、何らかの妖ということにして、スシを考えます。現代は妖に出没させるにはそれなりの背景を語る必要が出てきそうです。短編には向きません。よし、昔にしよう。自然なのは江戸ぐらいまでか。屋台の寿司屋で何かが起こる。うんうん。これで良さそう。まてよ、寿司って言っても、握り寿司は江戸時代じゃまだ一般的とは言えないな。


 調べてみると安政年間には稲荷寿司の屋台が出ていたという記録があるそうじゃないですか。じゃあ稲荷寿司に決定。そして、安政と言えば、安政の大獄、桜田門外の変辺りが思い出されます。そういや、安政地震で藤田東湖が江戸屋敷で亡くなってるんだっけ。これだ! 妖のお陰で難を逃れる怪奇譚にしよう。というようにできました。


 次は「惜しみなくM」です。これは正確な日本語ならMは動作を表す言葉になります。名詞なら「惜しみなき」でなくてはなりませんからね。なので「M」はMな○○をするという含意で考える必要がありそうです。まあ、そこまで考えると無理な場合は路線変更して名詞で考えましょう。


 それで、Mですが、どうしてもSと対になるものを考えてしまうのは私が歪んでいるからでしょうか? これはいっそ運営様からコレコレと言われるほどの被虐的なお話を書く時が来たのかも? なじられ、踏まれ、あれやこれや。ヤバイ。何かに目覚めそう。


 ただ、その場合、「惜しみなく」という言葉とのつながりができません。本来は惜しむはずのものを例外的にガンガン行こうぜ、なわけですから。外では見せないドMっぷりを隣家の美少女相手に晒す姿を妻に見られて興奮するという谷崎っぽい話にする手もありそうです。が、あの高みに登るためには私自身がノーマルすぎて無理だよなあ。


 で、他のMを考えて浮かんだのがサイズのM。何か本来は提供するはずのないシチュエーションでMサイズのものを与える。これなら、惜しみなくという修飾語と一致しそうです。折角なので登場人物には散々罵倒してもらってミスリードしましょうか。まあ、男⇒女よりも女⇒男の方がいいよな。KAC10でバーグさんに毒吐かせるの楽しかったし。ということで出来ました。


 てな感じで私は楽しんでます。皆さまもぜひ。まだまだ強敵残ってますよ。「すけべな二度ベルを鳴らす」とか。これ完全に日本語としておかしいから。後半部分は元のタイトルがすぐに分かりますね。


 ではでは。


 

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