一生言ってろ。

第1話 マイナス、＋、×。

「俺、変わるよ。」

またでた！もうその言葉聞き飽きた！

四年前に付き合い始めて、三年前から同棲中。

私のこと、大事にしてくれるし、大好きでいてくれる。

一緒にいてけっこう笑えるし、家事もたまにやってくれる。

仕事も休まず行くし、外食する時は店も決めてくれる。

ここまでは、結構いい彼氏だと思う。

けど、一つだけ、、一つだけ、これは、許せないことがある。

‘‘朝帰り‘‘だ。

私の彼氏は、お酒が大好きだ。

飲んだら、止まらないし、飲みまくる。

それで、帰ってくるまでは知らないけど、家に帰ってきた瞬間、おわる。

私が寝てるにも関わらず、am5:00...電気をつけ、ドタバタする。

冷蔵庫はあけっぱなあし、ペットボトルも転がしっぱなし、

歌いだしたり、テレビをつけたり、とりあえず、寝てはいられない。

もちろんいつも、その記憶はない。

最低最悪の、‘‘朝帰り野郎‘‘なのだ。

その次の日は、決まって説教タイム。

昨日の出来事を話す。

証拠として、写真だったり、動画を見せたこともある。

そのたびに、いつも反省してるみたいだ。

「飲みに行くのはいいけど、朝帰りは月に１回か０回！じゃないと無理！」

と私が言うたびに、「ごめんね、気を付けるね。」という。

そして、最後には必ず、

「俺、変わるから！」

という生活ももう四年目を迎えている。

何も変わらない。変えることができない。

朝帰りの写真と動画だけが、私の携帯のフォルダに残る。

嫌なのに、許してしまう。

嫌なのに、次こそはと期待してしまう。

これは、お互いにマイナスだ。

けど、

2人は多分、すごく大好き同士で、

これからも、大好き同士のままだろう。

マイナスを、プラスに変えるには、、、。

2人の人生、マイナススタート。

いつかプラスになって、すらなんならカケルにでもしてみよう。