第2話

バイトの面接の向かう。

そこはファミレスだった。

店員の人に面接に来た旨を伝えようとした時、ふと近くのテーブル席に

中学の時の同級生がいた。

そいつは女の人と、子供ときていた。

家族ができていた。

おれは外を出た

やってられない。

ここでバイトなんてできない

ちゃんと人生しているやつが

時折くるところでバイトなんかしたら

おれの28にもなって正社員にもなったことがない、まだバイトしているという情けなさで

もう耐えられない。

正社員にもなれない、バイトしないと生活がやばいおれは

バイトの面接をすっぽかした。


家に帰るとなぜかムラムラした

情けなさは生存本能を刺激して、繁殖活動をうながすのか

しごきまくった。

だしたあとを見つめた

よくもまあこんなに出るものだ。

たしか性欲は20代後半で下がっていくときいた。

むしろ上がってきてるんだが。

こんなにだしたって、おれには相手がいないし

なんの意味もないけど

性欲がつよいのも嫌がらせみたいだ。

おれはもういちどぬいた。

そしてねた。



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デリバリー 奥田啓 @iiniku70

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