52話 山賊討伐隊帰還

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「道をあけろ!! ラハブとアセナ脚に巻き込まれるぞ!! 踏み潰されるな!!」



村への道を封鎖するヴェアヴォルフの弓隊は、

山賊討伐隊が迫るので大急ぎで封鎖を解いて道をあける。




やがて弓隊は道の両側へ退避して一部は森に入って、道の封鎖を解いた。


そして、少ししてから山賊討伐隊がやってきた。

道の両側から歓声が上がり、まるで大きな戦を終えて凱旋しているようだ。

その歓声の中を全速で山賊討伐隊は通り過ぎていく。


先頭をいくラインハルトとゼノビアはそれぞれ、ラハブとアセナに乗っている。

他の者はすべて徒歩で行軍している。


全速力で走っているのは、ラインハルトのせいだ。

ラインハルトは村が近くなってくると居ても立っても居られなくなったのだ。




「行軍を早足に限定しているのは、村に着いた時にバテ上がるのを防ぐためだ。

 それならば、村が近くなった今、駆け足でも問題ないだろう。

 この中にこの程度の距離を走ってバテ上がる者はいないはずだ」




そう言って、ゼノビアの了解も得ずに勝手にラハブの歩測を上げてしまったのだ。


おかげで山賊討伐隊が村に着いた時には、みんなやや息が上がっていた。

しかし、ヴェアヴォルフ族は種族として比較的に持久力に優れる方なので、

それほど時間をおかず元の状態に戻るはずである。


それには時間が必要なのでアセナから降りたゼノビアが、

同じくラハブから降りたラインハルトに言う。




「アンタが勝手に走るようにアタシの兵をけしかけたんだ。

 息が整う時間くらい、当然作ってくれるんだろうねえ?」


「も、もちろんだ。そこまで考えるのが指揮官の努めというもの」




ラインハルトはゼノビアと、その横に立つゼノビアの副官に睨まれながら答えた。

副官を見て思わず口にした、指揮官の努めなどという言葉を言ったことに深く後悔した。


騎乗種から降りたラインハルトとゼノビアは村の入口へと向かった。

途中にはウルフシュタットたちを包囲する、ボア族とヴェアヴォルフ族がいる。

ラインハルトとゼノビアは人垣を押しのけながらウルフシュタット一行の元へと進んでいく。

その後ろに山賊討伐隊が続いてゆく。



人垣を押しのけながらラインハルトはやや焦り気味に、周りから事の次第を聞いた。


ウルフシュタット一行が突然村に現れたこと。

侍従神官がボア族の一人をムチで打って、明日をも知れぬ命であること。

一行を仕切っているのはウルフシュタットでその弟のダミアンは兄ほど賢くないこと。

ウルフシュタットは侍従神官を差し出すことに異論はないこと。

しかし、弟のダミアンはそれに不服がある様子であり、

両名ともこの地はラビンス王国のもので明け渡す気がないこと。



やがてラインハルトとゼノビアは人垣をぬけて義清とボア族の副官の元へやって来た。

その向かいには、二人と対峙するウルフシュタット一行がいる。


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次回更新予定日 2020/1/26

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