第15話  『できるか』ではなく『やってみる』

 ダイエットの話の続き。と言っても、これはわかりやすい例題のために、ダイエットを取り上げているだけで、実際は他のことにも言える話だ。

「えー、これは無理」

「きつすぎる」

「ご飯は食べたい」

「運動はしたくない」

 こんな話は、日本のいたるところで、いたる時に話題に上っていることだろう。特に、女性数人が集まれば、そんな話になることは多いと思う。そして、最後に共通するのは次の言葉だろう。

「それでも痩せたい」

 運動したくない、食料制限したくない、無理したくない、楽して痩せたい。つまりは、そういうことなわけだ。

 こういう人たちは、本当に痩せたいのだろうか。痩せたいと本当に思っているならば、すでに痩せているか、痩せよううと努力しているだろう。

 少しでも。

 大体の人は、ろくでもない考えと、変な想像が先行し、結果、「これはできない」と、始められないことが多いようだ。

 しかしながら、本当に痩せようと思っている人は、とりあえず「何かやってみよう」と、行動を起こしているはずだ。

 そして、やってみた結果を見て、手段を変えるか、やめてしまうか、別の方法を考えるだろう。

 行動できるというのは、自分を操作できているということ。嫌なことでも、何とか自分を動かしているということ。

 そういう人は、『賢い人』だと思う。私から見たらば、であるが。

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