神に見える天の数
「まず、この祭りは
そして呼び名は余りに多岐に渡る。儀式自体も地域によって多岐に渡る故、当然だな。
「あら、七!」
大股で歩く彼に対し、ちょこちょこと早足でありながらも滑るように歩く彼女が愉快そうに声をあげる。
「七五三、七草、七不思議、七つまでは神のうち、七人ミサキ、七福神、
「七は一桁最大の素数だ。三に次いで、人間の根底意識にある数字と考えてもいいかもしれん。狼と七匹の子山羊、七人のこびと、七羽の烏、七大天使に七つの大罪、七つの天国……まあ、まず枚挙に暇がなかろうよ。
さて、このセミークは俯瞰すれば、豊穣と春夏の祭だ。野に出かけ、無礼講とばかりに娘らや若者らが歌い踊り、時に番う。実に古式ゆかしい春夏の祭だ」
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