名前:星空に輝く一番星

生没年:2019/07/01〜2019/08/31



小説の成長記録:

純愛とBLの子供として生まれた。2500文字の美しい赤ちゃんであった。最初は順調に育っていたが若い両親が非行に走り、それに影響されて自らも非行に走る。それでも毎日500〜2000文字の成長を続けたが、2019/08/31夏の終わりに事故で星になってしまった。全文字数:69690字



小説の性格:

賢治と薫は星が輝く夜空の下で出会った。共に恋愛経験はなく、孤独でありお互い満たされないものを持っていた二人は、互いにこれが自分の求めていた一番星だと確信し、あっという間に最後まで結ばれる。


二人の毎日は太陽さえ嫉妬し涙するほど濃厚で、雨降る日は部屋の中でお互いの星をぶつけるように激しく愛し合った。しかしどんな恋人もそうであるように賢治と薫にも倦怠期がやってくる。


そんな中賢治のバイト先に新人の竜二が入ってきた。竜二はスキンヘッドの全身に刺青を彫った危険な男で、賢治はバイトからの帰り道に竜二に後ろから襲われてしまう。最初はイヤイヤと抵抗した賢治だったが竜二の熱い吐息に負けてついに全て受け入れてしまった。


家に帰ってきた賢治を出迎えた薫は賢治のただならぬ様子に、賢治が浮気したと誤解して彼を思いっきり罵倒し家を飛び出してしまう。そしてやけくそな気分になりハッテン場をうろつく薫は、あの危険な男の竜二に声をかけられる。竜二に無理矢理宿に連れ込まれた薫は、宿の部屋で上半身に星が沢山書かれた竜二の刺青を見せられる。刺青の星の中の一番星をよく見ようと顔を近づけた瞬間、薫は竜二に襲われ、最初はイヤイヤと抵抗したが竜二の吐息には逆らえず薫もまた賢治と同じように竜二を受け入れてしまう。


家に戻った薫は賢治を探したが賢治の姿はなく、書き置きだけが残されていた。『もう一度、出会った頃みたいにやり直したい。あの、二人が出会った星が輝く夜空の下で会おう』薫もまた賢治ともう一度やり直そうとしてあの星が輝く夜空の下へと向かう。


しかしそこで見たのは熱い情熱を交わしている男達の集団であり、男達の汗が蛍光灯に照らされ薫にはそれが星空に見えたのだった。よくみると自分の一番星である賢治もそこにいた。彼は見知らぬ男と熱く激しく繋がっていた。あまりの衝撃に泣き叫ぶ薫を後ろから抱きしめたのはあの危険な男の竜二であった。上半身裸の竜二は薫に星の刺青を見せつけながらこう言った。『お前も中に入れよ。一緒にヤろうぜ』



小説の成長秘録:

作者は少なくとも最初の時点ではBLの模範となるような純愛小説を書くつもりだったのである。宿命的な二人の出会い。その恋の悦びを。


しかしそんなことを延々と書いていれば読者も飽きがくるし、作者もネタがなくなる。ならば新展開をと強烈なキャラクターを登場させてストーリーを展開させることにした。しかし作者のなかではあくまで竜二はストーリーに刺激をもたらすためのスパイスだったが、何故か危険な男の竜二が人気キャラになってしまった。彼が出てこないと閲覧数が一桁減ってしまうのである。


作者は何度も軌道修正しようとしたが読者から拒絶され、それならばと背徳路線に思っ切り舵を切った。しかし少なからずいた初期からの純愛路線のファンはこの路線変更に反発し3分の2を占める竜二ファンとコメント欄で言い争いを始めた。作者も自分が望んだ純愛路線と多くの読者が望む背徳路線の狭間で揺れ、もう小説なんか書いてられないと誰が読んでも不愉快な落ちを書いて小説を終わらせることにし、2019/08/31に星が輝く夜空の下の部分を掲載し強引に連載を終了させた。






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