第3話 セカンドパートナーと夫との修復、そして愛されて

「どうしたの? 顔赤いけど」

と彼に聞かれましたが、なんでもないと答えることしかできませんでした。

本当はあなたと手を繋いでいるから緊張しているのよ、なんて言えませんものね。

そうすると彼は笑いながら言いました。


「もしかして照れてるのかな?」

と言われて、ますます恥ずかしくなりました。

顔が熱くなるのを感じましたが、それと同時に幸せを感じていました。

それからしばらくして最寄り駅に到着しました。


駅を出ると、今度は逆に私から彼の手を握っちゃいました。

そうしたら彼も握り返してくれたので、とても嬉しかったです。

このまま一生離したくないくらいです。


「ねえ、何か食べに行こ?」

と私が言うと、彼は笑顔で答えます。

「いいよ、どこに行こうか」

と言って歩き出したので、私も彼についていきました。


向かった先はファミレスでした。

私はオムライスを注文しましたが、彼はスパゲティを頼んでいました。

店員さんが来た後、お互いに料理を食べ始めました。

そうすると、彼が私に話しかけてきます。


「朋絵って料理とかできるの?」

と聞いてきたので、私は少し恥ずかしそうにしながら答えました。

そうすると彼は笑ってくれました。

「可愛いところあるじゃん、今度俺が作ってやるよ」

と言われてしまいましたが、私のほうが年上なのに恥ずかしいです。


だけど彼にそう言われるのは悪い気はしませんね、むしろ嬉しいくらいです。

そんな話をしているうちに食事を終えてしまいました。

「少し散歩でもしようか」

と言って、彼は私の手を掴んで歩き出しました。


最初はびっくりしたけど、彼の手は温かくて安心できます。

そのまま私たちは手を繋いで歩いていきました。

それから公園に行き、ベンチに座って話をしたり景色を楽しんだりして過ごしました。

帰り際になると、彼は私にキスをしてきました。


とても情熱的なキスでしたが、私もそれに応えるように舌を出して絡め合わせます。

長い時間口付けをしていたせいで息が苦しくなりましたが、それでもやめることができませんでした。

唇が離れるとお互いに見つめ合って笑い合いました。


「朋絵、好きだよ」

と言われてしまったので、私は顔を赤らめながらも笑顔で答えます。

そして帰り道にキスをしました。

「朋絵、大好きだよ」

と彼が言ってくれました。


「私もあなたが好きよ」

と答えると、彼は嬉しそうな表情を見せてくれます。

そんな彼の表情を見ると、胸がキュンとなります。

そんな幸せな日々が続きました。


そしてある日、私は彼に呼び出されて待ち合わせ場所に向かいました。

約束の時間よりも少し遅れてしまいましたが、

それでも待っててくれている彼を見て嬉しく思いました。

今日は何をしてくれるのかな?

そう思いながら待っていると、彼がやってきました。


彼は花束を持っていました。

そして私に差し出してきたのです。

受け取ってみると、それは真っ赤なバラの花束でした。

綺麗だなと思いながらも驚きを隠せませんでした。


どうして急に花を買ってきてくれたんだろうと思っていたからです。

そうすると、彼はこう言いました。

「実はね、プロポーズしようと思っていたんだ」

という言葉を聞いた瞬間、胸が高鳴りました。


嬉しくて涙が溢れてきましたが、それを必死に堪えて彼に抱きつきました。

そしてキスをした後、返事の代わりに微笑みました。

しかし、私には夫がいるのです。

拓哉はあの時に警察に逮捕され、今は留置所におり、子供は保育園に預けているものの、

どうしようと困っているのです。


「あのね、プロポーズする前に聞いて欲しい事があるの」

「なに?」

と彼が聞くので、私は正直に答えました。

「私は既婚者で子供もいるの、隠して御免なさい」

「そうなんだ、でも、関係ないよ」

と彼は言いました。


そして、私の手を強く握りしめました。

その力強い手に、私は安心感を覚えました。

「ありがとう、そう言ってくれて嬉しいわ」

そう言って今度は私から彼に抱きつきます。


すると、彼も優しく受け止めてくれました。

その後、私たちはお互いの唇を重ねました。

お互いを求め合うような激しいキスです。

唇を離すと、唾液の糸ができていましたが、それも愛おしく感じました。


「朋絵、好きだよ」

と彼が囁くと、私もそれに応えます。

「私も大好きだよ」

と言って、もう一度キスをします。

お互いの唇の柔らかさを確かめるように、何度も啄み続けました。


そうして長い時間キスをしていたせいか、舌が疲れてしまったので休憩することになりました。

お互いに呼吸を整えた後、再び唇を合わせます。

今度は優しく触れ合うようなキスをしていきました。

その後も私たちは夢中になって口付けを交わしました。


やがて満足すると、私は言いました。

「これからもずっとそばにいてね」

と言うと彼は微笑みながら答えます。

「ああ、もちろんさ!」

と言って抱きしめてくれましたのです。


そんな時でした。

何故か、留置所に居る拓哉がここへ来ていたのです。

「拓哉、貴方は警察に捕まって留置所に居るんじゃ?」

「そうだ、俺は釈放されたんだ!」

と言って私の手を掴みました。


そして強引に引き寄せられてしまいます。

私は恐怖で体が震えていましたが、拓哉は構わず言います。

「それに朋絵の隣にいる男性とはどんな関係だ?」

「……」

私は何も言えませんでした。


拓哉は、そんな私を見て失望したような目で見てきます。

「まさか俺が警察にご厄介になっている時に浮気でもしていたのか?」

「違う、そういうわけじゃないの」

と私が答えると、彼は怒り始めました。


「じゃあ、どうしてその男と一緒にいるんだよ?」

と言われて私は困り果ててしまいます。

正直に答えようかとも思いましたが、嘘をついてもいずれバレてしまうと思い、本当の事を話す事にしました。


「実はね、この人とはセカンドパートナーなの」

「どういう事だ、説明しろ!」

と拓哉は怒鳴り散らします。

私は、溜息をついてから話し始めました。


「貴方と結婚していた時、貴方は浮気を繰り返していたじゃない?

それで、とても後悔したの」

と言うと、彼は少し落ち着いたようでした。

そこで私は続けます。


「それでね、その時に支えてくれた人がいたの」

そう言って、私の隣にいる男性を紹介していきます。

すると、彼は自己紹介を始めました。


「初めまして、私は朋絵さんとお付き合いさせていただいている者です」

と言ってお辞儀をしました。

そんな姿を見て、私も挨拶を返すことにしました。

よろしくお願いしますと言って握手をすると、彼も笑顔で答えていました。


その様子を見ていた拓哉は嫉妬心をあらわにしていましたが、

彼が言ったようにセカンドパートナーとして一緒にいることを宣言したのです。

「朋絵、本気なのか?」

と拓哉は私に問いかけました。


私は彼に支えられているので、しっかりと頷きます。

そうすると、彼は納得してくれたのか、溜息をつきました。

「分かったよ、ただし条件がある」

と言ってきたので、なんだろうと思って聞くと、予想外の答えが返ってきました。


それはとても厳しいものでした。

その条件とは、セカンドパートナーとして過ごしている間は性行為を行ってはならないという事でした。

さらには浮気も許されないというのです。

これには私も驚きましたが、彼の言う通りにするしかありません。


だって今の私には彼が必要ですから……。

そんな生活を続けて早3年経ちますが、特に問題もなく過ごしていましたが、

最近になって不満が出始めてしまったのです。

というのも彼とのセックスが出来ていないからです。


彼のものが欲しくて堪らないのですが、我慢しなければなりません。

それが辛いのです、今すぐにでも彼と愛し合いたいのに、それが許されないのですから……。

そんなある日、拓哉と共に過ごしているとこう言われるのです。


「朋絵、厳しい事を言って本当にすまない、だからな、お詫びにデートしたいんだ」

「デート?」

と私が聞き返すと、拓哉は嬉しそうに答えました。


「ああ、2人っきりでゆっくり過ごそうじゃないか」

と言われて、私は嬉しくなりました。

「何処へ行くの? 拓哉」

「秘密だ、楽しみにしていてくれ」

と言ってウインクしてきました。


私も期待して待っていることにしました。

「それで、どこに行くの?」

と私が聞くと、拓哉は答えました。

「それは着いてからのお楽しみだ」

そう言われてしまいましたが、とても楽しみです。


どんな場所に行くのか想像しながら待っていると、彼がやってきました。

車に乗って移動している間も、ワクワクしっぱなしでした。

そして目的地に着くまでの間ずっと彼との会話を楽しんでいました。

そうして到着した場所は、なんと高級ホテルでした。


こんな場所に来るのは初めてで緊張していたのですが、彼は優しくエスコートしてくれました。

部屋はとても広くて豪華な造りになっていましたが、それでも気品に満ち溢れていてまるで別世界に来たような感覚を覚えました。

部屋の中は凄く綺麗でオシャレな家具や照明が備え付けられています。

私は嬉しくてはしゃいでしまいました。


それからディナータイムになり、豪華な食事をご馳走になりました。

彼は料理にも詳しかったので、今まで食べたことがないほど美味しくて感動してしまいました。

食事が終わると、私達はソファーでくつろぎながらお話をしていました。

その中で、彼の生い立ちや普段の生活についての話を聞かせてもらいました。


聞いているうちに興味が湧いてきて、つい聞き入ってしまいました。

そんな楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、もう寝る時間になっていました。

私は彼に腕枕をして貰いながら横になるのですが、その時にふと考え事をしてしまったのです。


(このまま朝までずっとこうしていたいなぁ)

と心の中で呟くと同時に涙が出てきました。

その涙に気づいたのか、彼が心配そうに覗き込んできました。

私の顔を見るなり、頭を撫でながら慰めてくれます。


それが嬉しくてさらに泣いてしまいそうになりますが我慢しました。

そうすると、彼は言いました。

「キスするかい?」

「うん、お願いします」

そう答えると、彼は優しく唇を重ねてきました。


最初は触れ合うだけの軽いものでしたが、次第に舌を入れられて深い口づけへと変わっていきました。

お互いの唾液を交換し合い、相手の口内を犯し合うような激しいキスです。

唇を離す頃にはお互いの顔は真っ赤になっていましたが、それでもまだ満足できませんでした。


「もっとキスして!」

「あぁ、良いよ」

そして再びキスを始めます。

今度は先程よりも激しく、より情熱的になっていきました。

舌同士を絡み合わせ、お互いの口内を犯し合います。


唾液を流し込み合うと、それを飲み干していきます。

甘くて美味しい味です。

まるで何かを飲んだかのように体が熱くなりますが、それがとても心地良く感じました。

しばらくして唇を離すと、銀色の糸ができていました。


その光景を見て恥ずかしくなったのですが、それ以上に幸せな気持ちで一杯になりました。

その後も何度か繰り返しましたが、それでもまだ足りなかったのです。

もっとしたいという思いが強くなっていく一方でした。


その思いを抑えきれなくなった私は彼にお願いをする事にしたのです。

「拓哉、もう我慢できないの」

と言うと彼は優しく微笑んでくれました。

私の目を見つめながらこう言います。

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