第4話 愛する彼と共に

「じゃあ、キスしてあげるから」

「本当? 嬉しい」

私は素直に喜んでいました。

彼に抱きついて、もう一度キスをしました。


今度はさっきよりも激しく求め合いました。

お互いの口に吸い付き、貪るようにキスをしていきます。

舌を絡ませた状態で、何度も唇を重ね合わせました。

その度に体が震え上がり、とても興奮してしまいます。


しばらくして唇を離すと、唾液の橋がかかっていましたがすぐに切れてしまいました。

彼はそれを見て苦笑いしていましたが、私にとっては大事な思い出の一つです。

「お願い、もっとキスして、貴方の事を忘れないように」

「愛してるよ、朋絵」

そう囁きながら再びキスを始めました。


お互いの唇を重ね、舌を絡め合わせていきます。

「んぅ、ちゅぱっ、れろっ、んぐっ」

音を立てながらお互いの口内を犯し合いました。

その間も彼はずっと私を抱きしめてくれています。


その温もりを感じ取ると、もっと密着したくなり、私も強く抱き返しました。

お互いに求め合うような激しいキスを続けます。

息が苦しくなった所で唇を離すと、銀糸が伸びていましたがすぐに切れてしまいました。

その様子を目の当たりにして恥ずかしくなりましたが、それでも満足でした。


それからしばらくの間、彼との口付けに夢中になったのです。

息継ぎの為に一度離れる度に見つめ合い、微笑んでくれます。

そして再び唇を重ね合わせていくのです。

その度に全身がゾクゾクとしてきますが、それが心地良く感じられて幸せです。


今日はいつも以上に激しかったですが、それだけ私を求めてくれているのだと思いました。

なので私もそれに応えるように彼を離さず、彼の口の中で舌を動かします。

そうすると彼も同じように返してくれるので嬉しくなりますし、幸せを感じられる瞬間でもあります。


しばらくするとお互いに疲れてしまい、

「ふわぁ、そろそろ寝ようか?」

と彼があくびをしながら言うので、私も頷いて眠りにつくことにしました。


「おやすみなさい、拓哉」

と言って彼の頰に軽くキスをすると、彼も微笑みながら返してくれました。

「おやすみ、朋絵」

そして静かに目を閉じたのですが、私はなかなか眠れませんでした。


何故なら隣に居る彼の温もりを感じていたからです。

それはとても心地良く、ずっとこうしていたいと思いました。

それでも睡魔には勝てず、いつの間にか眠ってしまっていたようです。


目が覚めると外は明るくなっていて、時計を見るとまだ朝の6時でした。

隣を見ると、そこには誰もいませんが、彼の温もりを感じる事ができましたので寂しくありませんでした。

起き上がって周囲を見渡しますが、やはり彼の姿は見当たりません。


(どこに行ったのかしら?)

と考えていると部屋のドアが開きました。

そこに居たのはバスローブを着た姿で立っている彼がいました。

シャワーを浴びていたらしく、肌がしっとりと湿っていました。


髪は濡れており、雫が滴り落ちていきます。

その姿が色っぽくて見惚れてしまいました。

そうすると彼は優しく微笑みます。


「おはよう、朋絵」

と声をかけてくれました。

私は慌てて返事を返しました。

「お、おはようございます、拓哉!」

私もシャワーを浴びた後、一緒に朝食を摂ることにしました。


ビュッフェ形式でしたので、好きな物を好きなだけ食べることができます。

私は和食を中心に選んでいきましたが、彼は洋食が好きなようでパンやオムレツなどの軽食を選んでいました。

席に戻ると早速食事を始めます。

どれも美味しいですが、特にフレンチトーストは絶品でした。


焼きたてのパンにトロッとした甘い蜜がかかっているのですが、

それが絶妙な甘さでとても美味しかったです。

ついつい食べ過ぎてしまいましたが、そんな私を彼は嬉しそうに見つめてくれています。

その後もお互いに会話をしながら食事を続けていましたが、途中で彼が聞いてきました。


「今日どこに行くか決めているかい?」

そう聞いてきたので、私は即答で答えました。

すると彼は、嬉しそうな顔で喜んでくれましたので私も嬉しくなりました。


その後、目的地に向かうことになりますが、その途中でデートの約束をしていましたので、

それに向かっていきました。

ホテルから少し離れた所にある高級料理店に向かうことになり、

私はワクワクしながら歩いていました。


彼が予約を入れてくれていたみたいで、スムーズに入ることができました。

店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと食事ができそうです。

席に案内されると、向かい合わせに座ってメニューを眺めます。


どの料理も美味しそうで迷ってしまいますが、お互い意見を出し合って決めた結果、

イタリアンのコースを注文しました。

お腹いっぱい食べて満足して満足し、彼が会計を済ませてお店を出るとそのまま私達はホテルへ戻ります。


「美味しかったね、朋絵」

と彼が感想を話してくれたので、私も笑顔で返します。

「うん、凄く美味しかったよ、拓哉」

そうして私達は抱き合いながら唇を重ね合わせました。


お互いに満足したような表情を浮かべながら何度もキスを繰り返しています。

その様子を見て彼が優しく微笑んでいるのに気づき、恥ずかしくなってしまいましたが、

それでも彼を求めて止まない自分がいます。


「朋絵の下着がみたいな、ダメか?」

「まあ、そのくらいなら」

と答えて見せました。

「ほら、シャツを捲って見せてくれ」

と言われて、私は戸惑いながらも言われた通りにします。


そうすると彼は私の太腿やお腹に触れながらじっくりと見つめていました。

「可愛い下着だね、似合っているよ」

と言われて嬉しくなりましたが、それ以上に恥ずかしさの方が勝っていました。


「もういいかな? 拓哉、恥ずかしいから」

「そうだね、ありがとう朋絵」

そう言って私の頭を撫でてくれました。

その後、彼が顔を近づけてきたので、キスしてあげます。


「んぅ、ちゅっ、ちゅぱっ、れろっ、んぐっ、んっく」

舌を絡めながらお互いの唾液を交換し合っていきます。

息継ぎの為に一度離れると銀糸が伸びており、それがとても艶めかしい光景でした。

それからもう一度唇を重ね合わせました。


今度は先程よりも激しく求め合います。お互いを貪るような激しい口付けが続きました。

段々と意識が朦朧としてくるような錯覚に陥りましたが、それでも止める事はありませんでした。

暫くの間そうしていると満足できたのか、ようやく離れていきましたが、

まだ物足りない気持ちになっていました。


私はもっとして欲しいと思っていたのですが、彼も同じだったみたいです。

お互いに見つめ合った状態で時間が止まってしまったかのように感じていましたが、

実際には数秒しか経っていないのでしょうが私には長く感じられました。

先に口を開いたのは彼の方です。

拓哉は、ニヤリと微笑みながらこう言いました。

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