第8話 ドキドキのテスト勉強(後編)

(今日はどこまでいく?卒業か?卒業か?)

錦戸のベッドに北野が上着が少しはだけてブラジャーが少し見え、ミニスカートがめくれてパンツが見えて、あられもない姿で、

「錦戸君・・・。さぁ、こっちにおいで。」

という、錦戸は妄想を膨らませた。

ぼ~っと錦戸がしていると、

「ちょっと、錦戸君。何ぼ~っとしているの?」

と北野が錦戸に優しく声をかけ、

「はいっ。」

錦戸はビクッとして、

「勉強しなさい。」

北野は優しく、しかし珍しく強めに言った。

「どうせ、いやらしい妄想をしてたんでしょ?」

北野が錦戸をじろじろ見ながら言うと、

「えっ、なんで分かるの?」

錦戸は驚くと、

「鎌かけただけよ。」

北野は淡々と言った。

「えっ・・・。」

錦戸は北野に一本取られた形になった。

「まったく~、男子ってどうしてこうHなのかしら。」

北野はため息をつきながら言うと、

「君も人のこと言えないじゃないか。」

錦戸は対抗した。

「私は見られるのが好きなだけよ。」

北野が淡々と言うと、

「だから男子の心をくすぐるHな格好してると思うけど。」

錦戸は続けると、

「まぁ、そうね。」

北野はさらっと認めた。

(口論で勝った。)

錦戸は思ったが、

「それより勉強は?しないの?」

北野はもっと正論を言った。

「・・・はい。」

錦戸はそう答えるしかなかった。そして、二人は黙々と勉強した。

(つまんないなぁ。何か起こると思ったのに・・・。)

錦戸は思いながら、黙々と勉強した。

気づかんまに18:30になっていた。

「あら、もうこんな時間ね。」

北野がそう言うと、

「そうか。もうこんな時間か・・・、あっ!」

錦戸は思い出したように言った。

「どうしたの?錦戸君?」

北野は穏やかに問うと、

「やばい!奴が、奴が帰ってくる・・・。」

錦戸がおののきながら言うと、

「奴?」

北野が問う。

「奴は・・・。」

と錦戸が言った時、突然錦戸のドアが開いた。

「た、だいまーっ。浩ちゃーん。」

巨乳の女性が錦戸に抱きついた。

「ぐわっ!」

錦戸は叫び、北野はビックリした。

「???」

北野は何事かと思った。なぜならいきなり警察官が来たからである。

(私の露出癖がバレたのかしら??)

と北野は不安になりながら思った。

「なんだよ。姉さん。おどかすなよ!」

錦戸は叫んだ。

「あん、もう浩ちゃんったら~、あら貴女誰?」

女警官は北野をまじまじと見ながら言った。

「私は一応、彼女の北野真美です。」

北野は言うと、

「えっ?浩ちゃん。彼女出来たの?」

と彼女は驚いた。

「あぁ、まあ。」

錦戸は少し照れながら答えた。

「ふ~ん。そうなんだ。私は明理って言うの。宜しくね。え~と、君は?」

「北野です。北野真美。」

「そ、北野さんね。宜しく。」

「錦戸君。明理さんは警察の方なの?」

北野は錦戸におずおずと聞くと、

「そうだよ。けど、これは・・・。」

明理は錦戸の言葉を遮って、

「けど、これはコスプレ用のよ。こんなに短いスカート履くわけないでしょ。」

明理は明るく言った。

「この地獄耳め。」

錦戸はうらめしく言った。

「やん。浩ちゃん。冷たい~。けど浩ちゃんは私のものだから。」

明理が北野に意地悪そうに言うと、

「僕はお前のものじゃね~よ。」

錦戸は明理の言葉をはね除けた。

「あの、私帰るね。」

北野はスカートの中を見えないように立った。

「えっ?北野さん?」

錦戸は驚いた。

「途中まで送るよ。」

錦戸は言ったが、

「いや、大丈夫よ。」

と北野は言い、そのまま錦戸の家を出た。

3分程歩いた後、

「何あの女・・・。」

北野は独り言を言いながら、まだ日が暮れてない空を風景に、夕暮れの方へと歩みながら自分の家に帰っていった。

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