第5話 デートと核心
プールに行った二人。プールに来ているので、沼田はいません。
「着替えてきます。」
北野は言って、女子更衣室に行った。さて、錦戸も男子更衣室に行って着替えた。錦戸が着替えた後、先にプールで待っていると、少しだけ歓声が聞こえた。彼は振り向くと、少し体が熱くなるとともに、ギョっとした。
北野が来たのだが、大人が着るような水着で、ビキニではないが、かなり大胆な格好だった。
錦戸は心拍数が上がり、ドキドキした。
少し未成熟な部分はあるが、なかなかのナイスバディだった。それなりに大きな胸、着痩せするタイプで、シュッと引き締まったくびれ。安産型の尻、少し肉のある太もも。
錦戸は見とれてしまった。
一方、歩いてくる北野は顔を赤らめながら、少しニヤけているようだった。北野が錦戸の所に来て、
「どうかしら?」
北野は少し恥じらいながら錦戸に聞くと、
「似合っているよ。」
錦戸はポーっとしながら答えた。
「そう。」
北野は淡々と答えた。
「さぁ、泳ぎましょうか。」
北野が錦戸を誘って、我に帰った錦戸だが、
「僕、実は泳げないんだ。」
錦戸は恥じらいながら言い、
「えぇ??」
北野は驚いた。
「じゃあなんで来たの?」
北野は当然のように聞くと、
「条件だったから。」
錦戸は当然のように答えた。
「はぁ、仕方ないわね。私の泳ぐ姿を見て。」
北野はため息をつきながら言って、泳いだ。まずは向こう側に行って、ターンして戻って来た。そして、また向こう側に行くのだが、尻から股間にかけての水着の食い込みがなんとも言えず、見てはいけないと思いながら、錦戸はチラチラ見た。
ターンして戻って来た彼女は錦戸に、
「どうだった?」
と少しニヤけながら聞くと、
「良かった。」
錦戸は目をそらし、少し赤面しながら答えた。北野は不思議そうに、
「そう?」
と答えた。
「じゃあ、泳ぎ方教えるわね。」
北野は言うと、
「いや、いいよ。」
錦戸は焦りながら言った。
「折角来たのに、泳げないと損よ。」
北野は錦戸を慮って言った。仕方なく錦戸はやってみせたが、
「ゴボゴボゴボ。」
錦戸は沈んだ。
「げほげほ、僕は天性のかなづちなんだ。」
錦戸は咳き込みながら、北野に言うと、
「それは仕方ないわね。」
北野は諦めた顔で答えた。
「じゃあ、私の泳ぎ見ててね。」
と北野は言って、泳いだ。
二時間プールに居て、
「そろそろプール出ましょうか。」
北野はニヤけながら言って、
「そうだね。」
錦戸は彼女の顔を見ながら答えた。そして、着替えを終えた二人は、更衣室を出て、外に出た。
「う~ん、楽しくって、気持ちよかったー。」
北野が伸びをしながら言うと、
「それは良かった。」
錦戸は彼女の顔を見ながら言った。そして、錦戸は北野に聞いた。
「あのさ、北野さん。間違ってたらごめんなんだけど。」
「何?」
北野が問うと、
「やっぱり、北野さんて、人に見られるの好き?」
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