※この物語はフィクションです ※皮肉です

 四月七日、月曜日、間黒町。俺の名前は相原創。この町に引っ越してきた高校二年生だ。

※この作品はフィクションであり、登場人物、施設、地名等は現実のものとは関係ありません。

※四月七日は太陽暦に沿ったものですが、実際の時系列とは一致していません。

※間黒という名前はフィクション上の街の名前であり、マグロ=性行為中に際しての女性の無反応状態を揶揄する隠語ではありません。

 父親の仕事の都合上、引っ越しや転校には慣れがあるが、だけれどやはり初日というのは緊張するものだ。

「――で、眠れなくて遅刻し掛けってのは情けねぇなッ!!」

 転校手続きの為に、昨日初めて通った道――そしてこれから一年以上を通ることになる道を全力疾走する。

※道路、歩道共に通常、全力疾走をすることは推奨されておりません。周囲をよく見て適切な速度で歩行、走行しましょう。

※一年以上とは厳密に三百六十五日以上ではなく便宜上のものです。

 家から学校まではかなり近く、ほとんど直線だ。曲がるのは大通りの交差点を左に二回曲がるだけだ。その内の二つ目の曲がり角を曲がろうとした途端。

「うわっ」

「きゃっ」

 どん、という強い衝撃。曲がり角で、誰かとぶつかってしまったらしい。どうにもその衝撃は同じだったらしく、互いに尻餅をついてしまう。

「痛たた……」

「いって……。ごめん、急いでたんで……」

※接触したのは肩と肩同士であり、肉体的接触は軽微です。

「あ、え、ええ、ごめんなさい。私も急いでたの……」

 咄嗟に謝りつつ、相手を見る。相手は同い年くらいの女の子、私服を着ているらしい。平日の登校の時間なせいか、少し違和感を覚える。だがそれよりも目に入ったのは――。

※平日の登校時間、私服で出歩いていることを批判する意図はありません。

※学校によっては制服のない学校があります。

「っ!? どこ見てるの?」

 俺の視線に気付いたのか、彼女はぱっとスカートを掴んで隠す。顔は真っ赤で、それは怒っているからなのか照れなのか。

※主人公が相手を女性と判断したのは口調、声音、服装を見、経験則的に判断しただけでありスカート=女性が履くモノという価値観を植え付けるものではありません。

※最初からパンツを見ていた訳ではなく、最終的にパンツに注視してしまったという描写です。

※偶発的故意的共に男女のパンツを見ることを容認、推奨する意図はありません。

※女性が赤面しているのは、本来は隠すべきパンツを見られた為の照れと怒りであり曖昧な表現になっているのはどちらかを確定させない為のぼかしであり、それ以上の意図はありません。

「え、あ、悪い! いや、見てない、見てないから! 青いシマシマとか見てねぇから!」

「がっつり見てんじゃないの!? 変態!」

※主人公は突然のことに混乱し半ば理性を失っている為、目に入ったモノを発言してしまった事故です。セクシャルハラスメントに追随する発言を容認する意図はありません。

※また偶発的なものであったとしても現実世界においてはセクシャルハラスメントとして訴えられる可能性があります、読者の発言に関してまして当作品著者運営サイト等は一切の責任を持てません。

「いや事故だろ!? って、やっべ、悪い急いでるから!」

「っちょ!? 待って話は終わって――」

 食い下がろうとする彼女を置いて、学校に向かう。流石に初日から遅刻というのは心象を悪くする。悪目立ちはしない方がいい、というのが俺の経験則なのだ。

※あくまでも主人公の経験則です。現実世界においてそれらを実行した際に起きた不都合に責任は持てません。

※また逆にこれらと異なる言動を取った際に起こる不都合も責任は取れません。

 なんとか遅刻せずに間に合い、簡単な挨拶をして教師に指示された席に着く。

※実際の場合はあらかじめ席を指示されている場合があります。物語の進行上の現実からの改変です。

 そうして一時間、二時間と周囲の空気感やクラスカーストを把握しながら、クラスメイト達と馴染もうとする。

※クラスカーストのない学年、学級もあります。またこの学年、学級においてクラスカーストはありますが、イジメや嫌がらせ等は少ない比較的平和な学年、学級です。

 そんな中でふと、気付く。自分とは異なる、空きの机があるのだ。

「なぁ、あの席って誰の席なんだ?」

「え、ああ、あれは大島葵って言って」

 と、クラスメイトの一人が名前を言うと同時に、それまで見なかった、しかし見たことのある顔の女性が入ってくる。

 自然と目と目が会い、数秒の硬直。何せそこにいたのは、ついさっきあの角でぶつかった彼女で――。

「……ああ、だから青の縞パンか……」

「聞こえてるからね!?」

※主人公はそう簡単に出会わないだろうと思っていた相手に出会ったことでつい、よからぬことを言ってしまっただけであり主人公は日常的にセクハラ発言をするような人格ではありません。

※またこの世界観において人々は常識的な価値観を持ち合わせており、主人公の発言について状況を把握した上で正しく正確に指摘をします。

 果たして、これから俺の学校生活は一体どうなるのだろうか。

※ラブコメが始まります。

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気が狂ってる時に書いた小説を無責任に放り投げるところ。 不皿雨鮮 @cup_in_rain

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