2019年5月前半/9冊 平成から令和へ 積ん読は続くよ、どこまでも
※ 本編はタイトル通り2019年5月の時事内容になります。
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世は10連休だ、令和元年だ、と祭り騒ぎになっているが「そんなの関係ねぇ!
(平成語)」こちとら仕事であった。
4月30日は県庁も法務局も閉まっていて、文字どおり閉口した。仕事が進まない。どうしてくれる。電話もまるでかかってこない。世も末かという静けさだった。客の対応に追われずにすんだ点は、ありがたかったけども。
5月1日はさすがに上司も思うところがあったらしく、休日となった。
しかし、我が家にはテレビがない。中継が流れようが、特番が組まれようが、
「そんなの関係ねぇ!」状態であることに変わりはない。
そして、5月2日も仕事であった(チーン)。
平成が幕をとじ、令和が幕をあけても、なにも変わらない。私も変わらない。
♪~積ん読は 続くよ どこまでも~♪
歌でも歌わなければ、やってられないのである。
飛び石連休のどこがゴールデンだ、と叫びたい。
♪~わたし 積ーむーわ いつまでも 積ーむーわ
たとえ
積ーむーわ いつまでも 積ーむーわ
他の誰かに
……いや、それは駄目だろ。
絶対安全少年/長野まゆみ
咲くや、この花/長野まゆみ
白昼堂々/長野まゆみ 2009年3月
碧空/長野まゆみ 2009年3月
彼等/長野まゆみ 2009年3月
白いひつじ/長野まゆみ
男子校ルール/男子校ルール研究会、熊谷杯人 2019年4月
男子校という選択/おおたとしまさ 2019年4月
ドリアングレイの肖像/オスカー・ワイルド 2015年9月
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5月前半の「ちょっと一言云わせて本」
『男子校という選択』
感動しまくり、感極まり、何度読むのを中断したことか。自分の子供に通わせたい!という希望・願望より、自分が通いたい!という切望・熱望のほうが勝って困惑した。まぁ、男に生まれていたとしても【開成・麻布・武蔵】に通える確率は知能的、経済的に、ほぼゼロだ。
人生も折り返し地点を過ぎると、学び舎がいかに特殊な場所であったかが、身に沁みてわかるようになる。大学受験は社会人になってもできるが、純粋な学校生活は、どうやったって体験できないからだ。あの時代でしか味わえないことの、なんたる多さ。当時は、まったく自覚せずに生きていた。
もっと青春しておけばよかった。もっと勉強しておけばよかった。
もっと恋愛しておけばよかった。もっと挑戦しておけばよかった。
今が満たされないわけではない。あの頃にできなくて今できることは、山ほどある。物資も環境も、昭和に比べれば、はるかに恵まれている筈の令和にあってこの焦燥感、空洞感、飢餓感はなんだろう。
こういうときにこそ、読書に身をやつすべきなんだ。
『男子校ルール』
家族にも親戚にも知人にも出身者がいないため、まったくのミステリーゾーン、その名は【男子校】。
マジですか、これは。ここに書かれている出来事は、フィクションじゃないんですか!?
オバサン目線からすると「萌えの宝庫」「脳内天国」「非日常のような日常」
犯罪にひっかからないギリギリのラインで毎日のぞき見していたい……ダメ?
逆に、お嬢様女子校へ通っていた友人がいる。校内実態を聞いたことがある。
男性諸君にとってはおそらく「乙女の花園」「清楚な檻」「麗しの聖域」……しかし、同性の目から見たそこは、ズバリ「幻滅の爆撃地帯(©夏生由貴)」
すべてのルールがすべての男子校に当てはまるわけではなかろうが、それにしたってアンタたち……と腹がよじれてたまらない。勘弁してくれ。
ルール1:学校のどこかが破壊されている。
無茶をしないように窓に鉄格子が施されている。
ルール2:共学へのイメージが漫画そのまま。
「女が来る!」と授業参観が盛り上がる。
オバサンだろうが人妻だろうが関係ない。
ルール3:授業中に寝る。下手したら全員寝てる。
パンツ一丁で授業を受けるヤツがいる。
ルール4:プールの授業は地獄絵図。もはや泳ぐどころの話ではない。
ルール5:スキンシップが激しい。というか痛い。もはや単なる暴力。
誰かが教室の隅に転がっているのは日常茶飯事。
ルール6:ときに警察が動くレベルの不良がいる。
留年しすぎて成人しちゃってる人がいる。
ルール7:先生に対する反抗がクレバーでロジカル。
4大卒の先生と授業で対等にわたり合う。
校内のみで通じる俗語もいちいちアカデミック。
ルール8:みんな脳内に嫁がいる。
~出典『男子校ルール』(中経出版)
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