2018年10月/8冊 本当に消化できるのか?!という焦り
2018年10月――ということは「積ん読強制消化!」なる目標をかかげてから
1年が経つことになる。
……1年? ということは365日が、つまりは8760時間が、もとい52万5600分が過ぎ去ったってこと? おかしい……脳の誤認識ではないだろうか。それとも私だけ時間の進むのが速かったのだろうか。
光速度不変の原理によれば、時間は相対的で人によって流れ方が違うというから、自分は気づかぬうちに光速で生活していたのかもしれない。それなら納得がいく。
この1年で消化した本、しめて149冊(9月~8月累計)。これを少ないとみるか、妥当とみるか。すべて小説ではないから、少ないんだろう。
というより【ツン地層】を崩している気が全然しない。実際、ほとんど崩れていない。2017年9月時点で196冊あった積ん読だが、10月以降に
小説家よりも書評家に憧れる。書評家同士の対談集はズバ抜けておもしろい。
爆笑しながら読んでしまう。世に出た作品群は、作者の生い立ちも地位も受賞歴すら白紙にもどされ、書評家たちの俎上にのせられる。小説家の生みの苦しみなど、どこ吹く風。書評家は言いたい放題、褒めて
拙作『積ん読始末記』では、プロでもない自分が、プロの方々の作品に対し、
偏屈気質のこだわりをもって、あーだこーだ言ってるわけだが、ここまで読んでくださった方には「ありがとう」の感謝しかなく、不快な思いをさせてしまった方には「申し訳ない」と陳謝したうえで「でも、このスタンスが私なので、今後も我が道を往きまする」と宣言する。
最近、妙に余生を考えることが多くなり、じわじわと焦りが押しよせている。
せめてあと10年若ければ……とよく思う。本を読むにも体力がいるうえ、老眼という避けられない現象もあいまって、昔は
自分はどうなってしまうのか。
たとえば「創作できなくなることと、本が読めなくなることは、どっちがつらいか」と問われたら、私は迷わず後者を選ぶ。ライフワーク小説を4作品かかえていながら、これらを完結させることより【ツン地層】を
でも「本が読めなくなることと、食事ができなくなることは、どっちがつらいか」と問われたら、ものすごく迷ってしまう。
「生死に関わる問題だから」ではなく「食事も純粋に娯楽のひとつだから」だ。
作ることも食べることも大好きでしかたない。ゆえに、食事を摂りながらの読書は、睡眠よりも入浴よりも至福の時間ということになる。
ただし行儀は最悪ということになる。親が傍にいたらシバかれることになる。
ここで『2017年12月』のエッセイを見てみる。読書と食事の相互関係(因果
関係?)がもたらす代謝をしきりに気にしている。1年経っても成長せず、改善もしてない自分がいる。
海外ドラマの間取りとインテリア/小野まどか イエマガ編集部 2018年9月
ミステリ・アンソロジー2 殺人鬼の放課後
/恩田陸 新津きよみ 小林泰三 乙一 2018年10月
屈折する星屑/江波光晴 2017年12月
ビューティフル・ディザスター 上/ジェイミー・マクガイア 2017年11月
アメーバのように。私の本棚/中野翠 2018年9月
あの日、君と Boys/ナツイチ製作委員会編集 2018年10月
不動カリンは一切動ぜず/森田季節 2016年12月
東京1Rマンションオーナー必読! リノベーション投資入門
/寺内直哉 2018年10月
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10月の「ちょっと一言云わせて本」
該当作なし
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