2018年/119冊
消化本105冊、再読本14冊
2018年1月/8冊 本様たちの住宅事情
確かに私は積ん読がお盛んだ(なにこの表現)。しかし、部屋に入ると山脈のように本が積んどかれてる、という光景は残念ながら見られない。むしろ図書館並みの秩序さをもって本棚に並んでいる。そして、それをじっくりと……………
ゆえに書架にも相当なこだわりがある。
高級分譲マンションにお住まいのセレブ郡筆頭は、最上階に鎮座する『山尾悠子作品集成』、華麗な函入り貴婦人だ。我が家で最高値を誇る書籍でもある。
そして、2011年代【ツン地層】に埋もれている(セレブなのに)。
同女史の単行本はどれも装丁が麗しく、所蔵4冊のうち3冊は函入りだ。
『ラピスラズリ』のときなどは、
背表紙を向けて立てておくより、表紙を向けて並べておくのが断然ふさわしいお方なのだが。
「そんな空間的余裕、
すまんな、おまえ」(誰?)。
断食が健康のための最高の方法だ!/石原結實 2017年
ローフードダイエット!酵素でやせる/笹生暁美 2017年12月
神様がくれた指/佐藤多佳子 2015年6月
六道ヶ辻ウンター・デン・リンデンの薔薇/栗本薫 2016年3月
キスキスキス 3時15分いつものカフェで
/シャノン・アンダーソン エリン・マッカーシー
モーガン・リー 2017年12月
文学賞メッタ斬り!/大森望・豊崎由美 2017年8月
糖質オフ!健康法/江部康二
キス・キス・キス 聖夜に、あと一度だけ
/シャノン・マッケナ ドナ・カウフマン
ナンシー・ウォレン 2017年12月
今月も健康本がちらほらと……大丈夫なのか、自分。
代謝とともに冊数までガタ落ちなんだけど……大丈夫なのか、今後。
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1月の「ちょっと一言云わせて本」
『六道ヶ辻 ウンター・デン・リンデンの薔薇』
全5冊からなる六道ヶ辻シリーズのうち、唯一の百合テーマ。
ってことは「吉屋信子や松田瓊子みたいな世界かしらーん♡」とふわふわマシュマロの気持ちで読み始めたのだが、トンデモなかった。読了語は超完熟バナナの気持ち。
確かに甘すぎるほど甘い世界なのだが、その甘さは決してふんわりとした白い真綿にくるまれているのではなく、どす黒いただれた闇につつまれているということ。
ニコラウス・ガッターの『乙女の祈り』や、朝倉かすみの『ほかに誰がいる』も《重い・暗い・しんどい》の三重苦を感じながら読んだものだが、本作はそれをあっさりと凌駕する。これから読もうという方は覚悟のほどを。
ちなみに、しをん女史の『秘密の花園』はその中間といったところ。重すぎもせず、軽すぎもせず、甘すぎもせず――って、あれ……褒めてる、これ?
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