第2話 屋敷での暮らしⅠ

私は今、客間で休んでいる。


客間で休んでいると響晃さんが客間に入ってこられて

私の元へ歩いて来る。


響晃さんがこう言ってきた。


「屋敷内でのお仕事の件だがな、その何だ、まずは洗って乾いた

衣服と下着を返すよ」


「あ、ありがとうございます」


私は早速、衣服と下着に着替えようとしているけど、響晃さんがいて

着替える事が出来ない。


「あの、着替えたいので……すいませんが……」


すると響晃さんがこっちが言いたい事に気づいたようで客間から出て行ってくれると思ったら、まだ客間で居る。


「西園寺さん、着替えていいよ、俺の事は気にしないで」


「わ、わかりました……」


私は響晃さんが客間に居るけど、そこは気にせずに着替える事にした。


身体に巻いているバスタオルを取るとパンツを穿いてブラジャーをつけていく。


これでやっと下着姿になれた。


そうしていると響晃さんがこちらに振り向いてこう言ってくるのだった。


「今気づいたんだが、西園寺さんはお胸大きいよね。後はお尻も大きい」


「響晃さん何処を見ているのですか、エッチ!!」


「ごめん、ごめん、西園寺さんがあまりにも可愛いから」


「私が可愛い…………」


「それにしても西園寺さんの穿いているパンツとブラジャーはアダルティーだね」


「そ、そうでしょうか?」


「俺にはそう見えるな」


響晃さんから私の下着姿を見るとそう見えるのかな。


どっちにしても私は衣服に手を伸ばして着替えようとしたら、

響晃さんに止められた。


「西園寺さん、そのままの姿でいてくれ」


「は、はい」


どうして下着姿でいないといけないのでしょうか。


私には正直よくわかりませんでした。


「屋敷内でのお仕事の説明だが特にない。しかし、屋敷内で過ごすにあたって西園寺さんには下着姿で過ごしてもらう」


「えっ……ええぇぇっ……」


私は驚いている。


「どうして下着姿じゃないとダメなんですか?」


「特に理由はないが……俺が決めたルールだ。従えないなら、この屋敷から出ていっていいぞ」


「わかりました」


私は行く当てもないし、この屋敷に居たいからルールに従うことにした。


「それとあのな、西園寺さん、君を見た時から惚れてしまってな、

その、俺の恋人にならないか?」


「ええとっ……恋人ですよね……」


私は悩んでいる。


響晃さんと恋人になっていいかどうかを悩んでいる。


しかし、ここまでよくしてもらっているし、それに良い人に見えるから、

お付き合いしてもいいかなと思っている。


私は恋人になるかどうかのお返事を響晃さんに言うことにした。


「恋人の件ですが、恋人になってもいいですよ」


「本当か?」


「はい、本当です」


「そうか、ありがとうな」


「いえっ、私も響晃さんの事は大好きです」


これでめでたく私と響晃さんは恋人となった。


「そしたらな、俺の事は晃と呼んでくれな」


「はい、私の事は小鳥と呼んで下さいね」


「ああっ、わかったよ」


お互いの呼び名が決まったところで晃は客間から出て行ってしまった。


私は一人客間に居る。


これからどうしようかな。


屋敷内のお手伝いをしたいけれど、勝手にして晃に怒られたらよくない。


仕方がないので私は客間でじっとしている事にした。

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