夫婦生活のプロローグ
眠り嫁
僕のお嫁さんであるあーたんは、ソファで本格的に寝てしまったようだ。風邪を引くかもしれないし。そしてこっちが大きな理由なんだけど、ちょっと際どいところが見え隠れしてる。
取れる選択肢は3つ
毛布をかけてあげる。ちょっと冷える季節には厳しいかもしれない。
素直に起こす。前述してなかったが、あーたんはなかなか起きないタイプだ。
布団まで抱っこする。お姫様抱っこできる。これだな。
起こさないようにそっとお姫様抱っこをする。そのままリビングから寝室へと入る。勝手に入って怒られるかもしれないけど、あーたんに風邪をひかれるより、そんなことより怒られたほうが100倍マシだ。
ベッド以外なにもない寝室。
そっとベッドにあーたんを降ろしてあげる。
そしてこの家に来てからずっと思っていた。この家にはあまりにも生活感がない。これはあーたんに聞かないとな。
すやすやと寝てるかわいいあーたんを眺めながら、そんなことを考えて、寝落ちした。
頭を撫でられている感触でうっすらと目が覚めてきた。っていうか体が超痛い。主に腰!
うっすらと開いた目にはあーたんが映る。嬉しそうに、幸せそうに、笑顔を浮かべていた。それが僕には本当に嬉しくて。がばっとあーたんに抱きついた。
「ふぇぇ……。ちょっとまって。心の準備が……。明るいと恥ずかしい」
なるほど。勘違いさせてしまった。それに関しては、僕も心の準備ができていない。
でもやっぱりどちらともなく朝のキスを交わした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます