夫婦になったエピローグ
彼女が望んだ優しい世界
リビングに戻るとお姫様がうとうとソファーで横になっていた。ぶかぶかのパジャマでそこはかとなく色っぽい。ついあーたんの唇を見てしまう。小さく動いていたので耳を近づけると
「大好きだから。だからどこにもいかないで」
と何度も呟いていた。
そしてまた泣いている。
きっとこの8年間、何回もこうやって泣いていたのだろう。それが悔しくて、許せなくて。だってあーたんは悪くない。いや、だれも悪くはないのだ。ただ運命の歯車が今まで噛み合わなかった、ただそれだけ。
だから今日が2人のスタートなのだ。
2人がたどる永遠の幸せな物語が始まった。
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