光和の憂鬱

@awawawawawaw

第1話

光和は中学1年生の男子だ。中学受験をし志望校に合格して充実した生活をしていた。

しかし、光和には悩みがあった。

それは歯である。受験をするにあたり、毎日遅くまでラムネを食べたりしながら勉強し、眠いからといってろくに歯を磨かず寝ていたのである。また、面倒臭いからといって歯磨きを夜の短い歯磨きだけで済ませていたのである。

しかも、光和の歯はあまり丈夫では無かった。生え変わる前の乳歯にはインレーが入っていたこともあった。

二月に受験を終え、光和は多少丁寧に歯を磨くようになったが右下の6番には小さな穴が空いていた。しかし光和はまだそのことに気がついていなかった…

そして歯磨きも適当に済ませていたのである。

そのまま4月に中学生になり学校でも甘いものを多く食べるようになったため、さらに光和の虫歯は進行した。

さらに5月には卓球部に入り、スポーツドリンクを飲むようになったため左下の7番も黒ずんできた。

光和はこの時になってやっと歯の痛みに気がつき始めた。

鏡の前で口を開けてみたが、少ししか茶色くなっていなかったため「6月の学校検診でみてもらえばいいだろう」と考えてあまり気に留めなかった。

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