白龍
風邪気味の「私」は、ボンヤリとしつつも駅前まできましたが、そこで人混みに疲れてベンチに腰を下ろします。
モッタリとした自分を残して、街が動いていく様子が丁寧に描かれ、浮遊感が醸し出されています。
すると季節外れの紅葉が。
それまでのボンヤリした視点から、燃え立つような赤に視点がフォーカスされる様が、異世界への誘っていきます。
視点の切り替えと、色と音を使った描写が印象的で、風邪ひきの体の重さから解放されたように、軽快にストーリーが展開されていきます。
そして白龍の正体は……
どこか遠野物語や宮沢賢治を思い出すような、懐かしく物哀しい気持ちにさせられるお話です。
白龍
作者 依田鼓
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