第四回自主企画（20、1、18より）

　とある異世界の薬品や薬草、書物と魔法付与器具を扱うお店「仔犬の長靴屋」の店主レイティ・メッサーリアのお話です。

レイティは冒険から引退した魔女です。

と言っても、ヨボヨボのおばあちゃん魔女ではなくて、二十歳をちょっと越えたばかりの働き盛りの可愛い魔女です。

だって、魔法を沢山使うと早死にしちゃうし、ごめんだわ。

のんびり人生を過ごしたいレイティはそう思っています。

なのに、ひょんなきっかけから冒険に参加することになりました。

とても短い話ですが、世界観がしっかり作り込んであるので、奥の深い感じがします。

全体を通してハリボテではないリアルな生活感が出ていてます。

多分この世界観で様々なストーリーを考えられているのではないでしょうか？

背景程度の登場人物もしっかりとして、見せ方が非常に上手だなと感じました。

そのおかげで、「1ページに登場人物を三人以上出すと読者が混乱する」と言われていますが、それを免れているように思います。

主人公のレイティもキャラが立っていて、とても魅力的です。

容姿の描写はほぼありませんが、読むうちに読者は自分なりの「レイティ」を想像できるのではないかと思います。

出来れば、レイティさんの短編集を描いて欲しいなと思いました。

魔女だって、たまには魔法を休みたい

作者草沢一臨

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