天使の翼


いいタイトルです。ね?

「天使の翼」


キャッチコピーは「天使を愛するすべての人たちへ……」

耽美です。


作品紹介を見てみましょう。

『「悪魔のしわざね。言葉のとおりの意味で」

 天使が下界を見下ろして言った。

 高い所が苦手なユウイチは座り込んだまま、「こんなことになってしまってすまない」と言った。

「あなたのせいじゃない」

「……これから君はどうする?」

「わたしはここから直接帰る」

 振り返ってそう言うと、天使は再び下界に顔を戻した。

「そうか」

「ユウイチ」

 天使は少しためらってから言葉をついだ。

「もう会えないかもしれない」

 ユウイチは天使の後ろ姿を見つめた。翼がふるえていた。(本文より)』



ね?

いい感じじゃないですか?

何だかクリスマスに読みたいかもしれない、純愛小説じゃないですか?


さて皆さん、今、あなたが予想している「大体こんな感じの話かな?」というイメージは


100%ハズレです。


ええ、この買ってきたばっかりの米麹甘酒「むっちゃン」をかけてもいい!

100%外れています!


麒麟屋寡聞にして、この作風の方は初見です。

非常に個性的で、これ、ほんとうまくいったら凄いことになるのでは感がハンパないです。


いや、何と言うのでしょうか、この怒涛のストーリー

普通、1ページに約一万字収納は「無謀」なんですが、これは分けては無理でしょう。

怒涛という言葉がピッタリなんですが、普通、怒涛が冠につきやすいのは「展開」だと思います。

しかし、この作者の場合、展開が怒涛なのではなく、作者の思考が怒涛?

そして、展開の最後に現れてくる「一言金言」みたいなのが、スパイスみたいに効いていて……


何作か読んでいると、癖になりそうな麻薬的な魔力があります。


カクヨム界のゴッホ?


いや、凄いもんですね。




天使の翼

作者 齋藤雅彦


https://kakuyomu.jp/works/1177354054893687662











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る