幼馴染みのいる家
「円香さん?なんで俺ん家の前にいるんですか!?」
「はぁ!?そんなの決まってるでしょ?あんたと、あんたと、あんたと・・・い、一緒に学校に行くためでしょ!分かりなさいよ!馬鹿!て、てかその敬語やめなさい!」
こいつの名は
「てかさ、変装しなくていいのか?マスコミとかファンとかいるんじゃねえの?」
「そんなのぐずぐず気にしてたら面倒臭いわ。さぁ、行きましょ。ってあぁ!忘れてた。さっき菜月ちゃんが彰人の出てくる結構前に送迎車に乗ってたけど。結構あの子も仕事大変なのね」
「まぁ、朝早いしな。てかお前、菜月が家から出てくる時からいたのか?40分とか50分前だけど」
「えぁ、あの、その、それは・・・彰人と一緒に行きたかったから早く来たの・・・」
「んぁ?聞こえねーよ。もうちょっと話せよ」
「っこのー!!!馬鹿ぁ!鈍感がぁ!」
「おぅぁ!危ねぇって!てか、何で怒ってんだよ!!」
円香が顔を紅潮させて、ものすごい剣幕で殴りかかってきたのだ。
「バカバカバカ!」
俺が受け身をとり何とかかわすと、円香は興奮が冷め、我に返る。そして咳払いをし、俺の方にニッコリと少し怖い笑顔を向けてきた。
「ゴホン。彰人?この事は全てさっぱり忘れるのよ?いいわね?」
「・・・はい。もちろんです」
「ほ、ほら!行くわよ!遅れる!」
円香は少し、いや結構怒っているっぽい。それに、すごい早歩きをしている。それによく聞こえなかったが、小さな声で何かを呟いているようだった。
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