第14話秘密基地6

 車椅子が要らなくなってかえではスカートを履くようになった。あの姉さんはずっとスカートをはいていた。今日は朝は非常階段に出てこなかった。私が昼食を食べて部屋に迎えに行く。今日は久しぶりのピンクの帽子だ。ベットで交換絵物語を渡したら腕を引っ張って部屋を出る。

「どこへ行く?」

「黙って!」

 きょろきょろとナースステーションを見ている。急に手を引っ張ると秘密基地に引っ張り込む。それからすぐに鍵を回す。やはりかえでの顔はひきつっていて目が震えている。

「あ!」

 かえでの手が私のパシャマとパンツを降ろしている。指で皮をむいている。それから柔らかく撫でる。

「大きくなった。気持ちいい?」

「うん」

「まだ出したら駄目よ」

 今度はスカートをまくった。パンツも履いてない。

「見て、ここも毛が抜けちゃってつるつるよ」

 母のは毛が生えてまったく見えない。

「指入れていいよ。うんそう気持ちがいい。わーやっぱり本の書いているように大きくなった」

 私のものが上を向いてぴくぴくしている。かえでが口に含む。その瞬間ぴゅーと出た。

「まだ出しちゃ」

 ドアがノックされた。だがそれ以上は叩かない。

「15分後に出てという合図。姉さんが言ってたわ」

「ごめんだよ」

「いいの、まだ死ねないからね」


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