第21話 いよいよ退院!

 さて、そんなこんなで母子同室が始まった私。


 おしりやお腹、乳首の痛みにも耐え、三時間おきの授乳にも何とか慣れてきました。


 夜は何度も起こされるものの、昼間ぐっすり眠ってくれる子だったので、昼寝は十分にできたのも大きかったかもしれません。


 そしてそれから五日後、退院の時がやってきました。


 入院するときに家から持ってきた赤ちゃんの服を着せ、退院に備えます。


 2600gの赤ちゃんなので、一番小さい50センチの服でもブカブカなのですが、病院着以外の服を着る赤ちゃんはなんだか新鮮で、思わず感動。


 そして自分も着替え。久しぶりのパジャマ意外の服です。


 とここで、私はある重大なことに気が付きました。それは――


 靴が無い!


 そう、実は荷物になるからと、いつの間にかお母さんが入院した時に履いてきた靴を持ち帰っていたのです。


 慌ててメールをし、無事に靴を持ってきて貰うことができましたが、母親は今まさに家を出るところで玄関先でメールを見たらしく、危ないところでした。


 看護婦さんによると、私以外にも靴を持ってくるのを忘れて、慌てて売店でサンダルを買い、帰った方もいるそうです。


 私の場合は真冬なので、雪も積もっていてサンダルで帰るなんてことできませんしね。


 というわけで母親に靴を持ってきて貰い無事に帰ることに成功……と思いきやまたしてもここで新たな問題が発覚します。


 それは――靴下が無い!!


 実は靴と一緒に履いてきた靴下も持ち帰られていたのですが、私は全く気づいていませんでした。不覚!!


 そんな訳で、仕方なく素足にブーツで家まで帰ることになりました。トホホ……。



 そんなこんなで家に帰ると、家ではが待っていました。



 猫です。



 うちの猫さん、初対面の人間にも噛んだり引っ掻いたりせずゴロゴロして人懐こいのですが、何しろ獣のすることなのでどうなるか分かりません。


 いきなりでびっくりしないように、とりあえず周りに人が沢山いる時に猫さんに赤子を見せて対面させてみることに。



私「ほら、赤ちゃんだよ~」


猫「…………」


赤「…………」



 横を向き無関心そうな猫さん。

 赤ちゃんも猫の事など気にしていない様子。というか目の前の猫を認識してない。


 まぁ、とりあえず猫との対面は済ませたので部屋に寝せてみることに。初めての赤ちゃん用お布団です。



赤「あーん、あーん、あーん」


猫「ビクッ」



 赤さんの声に反応する猫さん。

 無関心を装いつつも、やはりこの新入りが少し気になる模様。

 

 そしてしばらくすると、猫さんが赤さんの寝てる部屋にやってきました。


 てくてくてく……。


 部屋の中に増えた育児用品の匂いを嗅いだり体を擦り付けてマーキングをして歩く猫さん。


 ……が、赤さんのいる布団の周りだけ避けて歩いてる!


 どうやら猫さん、赤さんのことを人間ではない未知の動物と思っているらしく、怖がって近づいて来ないのです。


 ……まぁ、それはそれでいいんですけどね。敵視されたり、ひっかかれたりするよりは。


 でもTwitterやインスタで、猫が赤ん坊の子守りをしたり、寄り添って寝ている写真を沢山見ていたので、そうならなくて何だか寂しい~という感じ。


 早く大きくなって猫と遊べるようになってほしいですね!


 ……とまぁ、そんな訳で無事退院した私なのですが、無論これで終わりではありません。


 育児の大変さはまだまだこれから!


 という訳で、出産編は終わりですが、ストックが溜まりしだい育児編も更新していこうかと思いますので、それまでしばしお待ちください。


 それでは皆さん、良い出産を~!!




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