第8話 鼻炎とヘルペス
妊娠中、あまりつわりがなくどちらかと言うと楽に過ごした私ですが、そんな私でも辛いことがありました。
まずは鼻炎。
私は鼻炎もちで、春の花粉の季節だけでなく一年中鼻がグシュグシュしています。
でも妊娠してしまっては鼻炎薬が飲めないので、一日中鼻をかんだりクシャミをしていたので辛かったです。
酷い時には鼻をかみすぎて顔を洗うだけでヒリヒリしたり、クシャミをしすぎて腹筋が痛くなったり……。
そんな時実家に帰ると、同じく鼻炎持ちの母親に「飲み薬じゃないから大丈夫よ!」と点鼻薬を薦められました。
初めは鼻に直接薬をさすなんてヒリヒリしそう……と思ったのですが、グシュグシュが治るならと、早速ドラッグストアに点鼻薬を買いに行っきました。
しかし、早速似たような点鼻薬をいくつか見つけ、念のため箱の裏を見てみると「妊婦の方、妊娠の可能性のある方が使う場合は医者や薬剤師に相談してください」というものと「妊婦の方、妊娠の可能性のある方は使用しないでください」と書いてあるものがあるではないですか。
そこで「医者や薬剤師に相談してください」と書かれているものをドラッグストアのレジにいた薬剤師さんに持って行き聞いてみると……
「鼻炎薬は強い薬だから妊婦が使っちゃだめ!」
と言うではないですか。
え~!!
その日は買うのを諦めましたが、あまりにも鼻炎が酷いので、別のドラッグストアで点鼻薬を買い、妊婦検診の時に主治医に聞いてみることにしました。
すると主治医は箱を一瞥するなり「点鼻薬なら大丈夫ですよ~!」と言うではありませんか。
見事に薬剤師と医者で見解が別れた訳なんですが、私は主治医の言うことを信じ、鼻炎薬を使うことにしました。
結局子供にはなんの影響も無かったし、鼻炎も収まったし、もっと早く点鼻薬を使って入ればよかったと思いました。
それから妊娠中の私が悩まされたのが口唇ヘルペスです。
妊娠中は抵抗力が落ちるせいか、四、五回はヘルペスの症状が出ました。
これは簡単に言うと、唇が腫れたりヒリヒリしたり、唇の上に水膨れができる病気です。
調べてみると、実は日本人の約七割の人が口唇ヘルペスこウイルスに感染しており、一回感染するとウイルスは一生消えないそうです。
しかしウイルスを持っていても普通は発症せず、風邪やストレス、寝不足、生理前などで抵抗力が落ちると発症することがあるそうです。
(ちなみにヘルペスには八種類の型があり、一型が口唇ヘルペス、二型が性器ヘルペス、三型が水疱瘡と帯状疱疹、六型と七型は突発性発疹と呼ばれているそうな)
私に初めてヘルペスの症状が出たのは中学生くらいの時で、修学旅行や運動会のあとや、テスト勉強や買ったばかりのゲームに夢中になったりして徹夜をするとすぐ唇が腫れました。
ちなみに母も若い頃はヘルペスに悩まされていたそうなので、恐らく母子感染でしょうね。
とはいえ症状そのものは軽いし、塗り薬を塗れば一週間もしないうちに治るのであまり気にはしていませんでした。
しかしある日、テレビで世界仰〇ニュースを見ていると、こんな特集が。
「恐怖! 意外な〇〇が原因で、赤ちゃんが命の危機に!」
再現ドラマによると、ある日、生まれたばかりの赤ちゃんを見に親戚夫婦が家にやってきたのが事の始まり。
すると次の日の朝、赤ん坊が尋常じゃない様子で泣き叫んでいるではないですか。
見てみると、子供は高熱を出しており、全身に赤い水膨れのような発疹できていました。
すぐさま病院に連れていくと、医師からはあと少し病院に来るのが遅ければ子供の命が危なかったかもしれないと言われます。
その時の実際の写真を見ると、まるで水疱瘡が酷くなったみたいに全身真っ赤。一体この恐ろしい病気は何なのか……。
と、ここまで読んだ勘のいい方ならお分かりになったかと思うのですが、この病気の正体、実はヘルペスだったのです。
実は前日にやってきた親戚夫婦が赤ん坊の頬にキスをしており、それが原因で赤ん坊に口唇ヘルペスが感染したのだと言います。
これをテレビで見ていた私はびっくり仰天。だってその時、私はまさにその口唇ヘルペスが発症していたんですから。
そしてテレビを見て、赤ん坊にはむやみやたらにキスしたり頬ずりしないようにと決意しました。
特に出産後は、寝不足・体力の低下・ストレスとヘルペスが発症しやすい条件が揃っています。
発症したらマスクをする、手洗いをきちんとする、タオルや食器を介しても感染するそうなので、それらを使い回さないように気をつける、ということを心に決めました。
しかし幸運にも、出産の翌日にヘルペスを発症したものの、万が一に備えて薬を用意していましたし、手洗いを徹底したせいか赤ちゃんにはうつりませんでした。
そしてそれ以降は寝不足にもかかわらず、ヘルペスは発症せず、健康に過ごしています。
みなさんも、赤ちゃんには不用意にキスしたり頬ずりしないように気をつけてくださいね!
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