第506話 先頭パーティー
「流石ヒロユキだな、こんな作戦を思いつくなんて!」
見えていた魔族の兵士や魔物達が海に呑まれ、混乱に乗じてリュウトパーティーが先人を行くために山亀から飛びだした。
「それでもここからです、何があるか分かりません油断せずに行きましょう」
「任せろ、そのために最高戦力の俺が居る」
リュウトはレイピアを抜き敵陣に突っ込んだ!
「行くぞ!覚悟しろ!」
リュウトに気付いた周りの敵は一斉に襲いかかる!
「【サイクロンストライク】!」
レイピアが風を纏い突き出したタイミングで巨大な竜巻が一直線に敵を巻き込みながら倒していく。
「【稲妻ハンマーダウン】!」
「あーたーん、きーーっく、ぱーーんち!そのたもろもろ!」
リュウトの右を襲ってきた敵を稲妻が薙ぎ払い。
左からの攻撃をすかさず人間形態でチャイナドレスを着たあーたんが手にはめた籠手で魔法を弾き近くに来た敵に当て、蹴りをした勢いでカポエラをして敵のぶっとばす。
「まったく、前しか見てないんですから」
「ますたーわきがあま〜いって師匠に怒られるよ〜」
「いいんだよ、お前達が居るから俺は前だけを見てれば」
リュウトはそう言うと空を見上げる。
「みや!時間は稼いだぞ!」
リュウトの視線の先には風魔法を見に纏い月をバックに空中を浮いているみやが魔眼を発動させていた。
「『分析』完了、対象の殲滅を開始するっ」
気がつくとみやの周りには小さくて細い針が千……二千……否、数千万ほど生成され音もなく放たれていく。
「!」
「ぐっ!」
「ガッ」
魔族も魔物も突然襲ってきた【死】にわけもわからず短い悲鳴をあげて倒れていく。
みやは『分析』を実施し即座にそれぞれに効く猛毒を針に生成し、打ち込んだのだ。
「いいぞ、みや、後は分析した情報を」
「うんっ!ジュンパク団のみんなに送るねっ」
「あぁ!行くぞ!道は俺たちが切り開く!」
「はい!」
「はーい!」
「うん!」
リュウト達は死体を後にどんどん先頭を進んでいった。
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