第447話 体調良くなった!

 《数日後》


 朝日が登り周りが暑くなり出す昼前頃……時間にして11時頃だろうか、俺はいつもの装備を着ていた。


 「よし!完璧!」


 体調も万全!気分もいい!

 現在、家には俺だけで他の人はみんなどこかへ行った。

 

 「一応、通信の魔皮紙を渡されてるから連絡を取ればすぐ来るらしいけど」


 基本的には自由に行動していていいらしい、そして人手が足りなくなったら呼べと言われた。

 それと何かあった時はあちらからも呼んでくれるみたいだ。


 「フフッ、なんか嬉しいな、何というか自分の目標が決まってそれに対してみんなで動いてるのって」


 まぁ、動こうとしたら体調崩して1週間くらい動かなかったんだけどね!


 そこは気にしないで……女になった代償だから。


 「やる事いっぱいあるんだけど、まず最初にすることはアレだよね……」


 この間、怒りに任せてやってしまった事をエスに謝らないと……ほんと後悔、なんで怒っちゃうかなぁ、あんな事で……


 ちなみにだが、エスはあの後顔を真っ赤にしてどこかへ行ってしまった。

 その日はイライラが収まらなくて気にしてなかったがよくよく考えるともう少しオブラートに包んで説明した方が良かったかな?


 あぁ……つまらんことで怒っちゃったなぁ。


 「でも、そもそもの話だけど誰がそういうの教えるんだろ?親が教えるのかな?」


 まぁ、そんなこと考えても仕方ないか……


 「うーん、エスのあの感じはお酒も飲まないだろうし、あんまり喋らないから分かんないんだよなぁ」


 俺の記憶を辿って思い出すのはあんな風になる前のエス____リンの姿だ。

 

 「あんなに優しい笑顔を見せる子だったのに」


 でも、人は変わる……奴隷商で何があったかは解らないけど俺も身を持って経験したからな。


 「僕があの時のことを聞かれたくない様にエスも聞かれたくないだろうし、今のエスを受け入れるのが1番いいな、てことで考えよう!うーーーん」


 何かこれまでにエスが見せた行動で何かあるか何かあるか……


 「待って……僕もしかしてエスの事何も知らない……」


 よくよく考えるとあの子仕事が終わったらとっととどっか行くし、この前の飲み会も俺の方針を聞くために仕方なくだろうし。


 「よし、ならば知ることからだな」



 俺は魔皮紙を取り出してエスに連絡した。






 「{もしもし、エス?ちょっと付き合って欲しいんだけど}」





 

 

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