第414話 敵の村
《????村》
魔物やアイと言う人物事態にも警戒してかみんな無言でついて行き目的の村に到着した。
建物の雰囲気はグリード王国の《クローバー村》に似ていて、木のコテージが何個も並んでる感じだ……いかにも田舎の村!って感じ。
「ここが我々の村、《セクシアル村》だ」
セクシアル村……要はここが今までの《ライブラグス》などと同じ部類なのだろう。
目的地に付いたし、俺から話すか。
「は、はい……ところで僕達の事なんですが」
「君達もここまで来れると言うことは人間の国では名のある冒険者だったのだろう?」
「え?あ、はい」
「だが、ここに来たのはラッキーだったな、真実を知れる」
「真実?」
「あぁ、まぁそれは後日だ、それより長旅で疲れただろう?私の家にみんな案内しよう、そう殺気をみんなで放たれていたら話もできないからな」
うん、俺もそう思う……正直俺の後ろの人達は村についてもずーーっと警戒を解いてない。
いや、うん、間違った事してないけどモロ出てるよ、ルカにいたってはなんだその顔、今にも「何ガン飛ばしてんだゴラァ」って言いそうな顔だなおい。
「は、はは……ごめんなさい」
「いや、いいんだ、ここまで生きてこれる冒険者なんだ、人が居て驚くよりも何か疑いを持って自分の身を守るくらい無いと来るまでに死んでしまうだろうからな」
あ、これ遠回しに俺は来るまでに死んじゃうパターンの人に当てはまってるわ。
「この村には大体の物が揃ってる、それこそ人間の国で手に入らない万能薬や魔皮紙とか料理の素材とかもあるぞ」
そう言われて歩きながら周りを見ると子供達が遊んでいる奥の方に見慣れたマークのお店の看板が見えた。
ちなみに、元の世界で例えるならポーションみたいなマークだからあれは薬屋だな……後で寄ってみよ。
「そういや、お金とかどうなるんですか?ギルドカード使えます?」
〝人間の国では″と言っていたので少なくともこの人達はアヌビス族の様に中身が偽物かあるいわ吸血鬼の様に化けてるのか……どちらにしろ今のところ敵意もないし怪しい動きもしてない。
情報もほとんどないのでここは世間話をして少しでも情報を入れるべきだ。
もしも、操られているだけならば、洗脳を解かなくてはいけないしね。
「あぁ、もちろんギルドカードは使えない、我々の村で使うのはこれだ」
そう言うとアイさんは小さな小瓶を見せてきた、中にはドロドロとした白い液体が入ってるのが見える。
「?」
「この小瓶が何個かで交渉するんだ、まぁ君の場合この村ではお金持ちになれるだろう」
「????」
どういうことだ?その小瓶と俺がお金持ちなるのに何が関係あるんだ?
「さ、付いたぞここが私の家だ」
アイさんの家は他の所と同じ作りの木のコテージだ。
例えるならキャンプ場のコテージ……あれ?
後ろを見るといつの間にか1人いなかった。
「エスは?」
「アイツは気になる所があるとか言って途中から別行動をとったのじゃ」
「そっか」
そのまま中にお邪魔してもらうと。
「「「ママー!おかえりー!」」」
「ただいま、息子達」
中から三人の幼稚園くらいの歳の小さな子供達と……
「え……そ、そんな」
「おかえり、アイ」
「ただいま、キング様」
そこには子供を抱き抱えてる奴隷No.33番の姿があった……
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