第344話 仮面の獣人 アオイ
《二突 ギルド》
中では獣人たちの冒険者が忙しく今後の予定を経てたりしている。
そこへ入ってきた噂の仮面の女獣人が来てみんな一瞬そちらを見るがすぐにまた話し出すが、みんなその獣人をチラチラと目で追っている。
「......」
金髪で仮面の女獣人はいつものように壁に貼り出されてるパーティー募集がある依頼を見渡して一つを手にとってカウンターに行く。
「お願いします」
仮面の下からは聴いたものを魅了してしまうほど綺麗な声が決して大きな声じゃないのにギルド内のみんなに聴こえる。
「はい、ではギルドカードを拝見します」
「はい」
ギルドカードを出したその仮面の獣人からギルド員はギルドカードを貰って特殊な魔道具に通し確認する。
「はい、確認しました、「アオイ」さんですね?この番号の机です。」
仮面の獣人「アオイ」は礼をして番号の魔皮紙を見ながら仮面越しにギルドを見回して一つの机に歩いていって
「よろしくお願いします」
可愛い声で三人にお辞儀をした。
「トラララ!よっしゃ!」
「ウッシ!今回は正直難しいの選んだからどうかと思ったけどあんたが来てくれるなら大丈夫だ!」
「これでプラチナに昇格できるっチュ!」
その三人はトラとウシとネズミの男獣人パーティー。
それぞれがアオイが来たことを喜んでる。
「い、いやいや、僕はそんなに対したこと出来ないですよ」
「トラララ!あんたの噂は聞いてるトラ、なんでもアヤカシを倒せないんだろ?そこら辺はまかせておけトラ!」
「は、はい、お任せします」
「チュチュ!まぁ座って座って♪」
アオイがひとつ空いてる席を進められたのでそこに座る。
「チュチュ改めて自己紹介するチュチュ、このパーティーのリーダーの《チュー太郎》ッチュよろしくっチュ」
「よろしくお願いします」
「俺はこのパーティーの前衛をしている《トラ五郎》だよろしく」
「はい、よろしくお願いします」
「そして俺は中距離で魔法を撃つ《ウシ沢》ウッシ!」
「よろしくお願いします」
アオイは内心、「(すごい名前だな)」と思いながら自分も自己紹介をする。
「僕の名前は「アオイ」です、主に荷物持ちやお料理......とか」
「いいチュいいチュ!よろしくっチュ!」
「そこら辺も噂で聞いてるウッシ!」
「そんな噂ほどでは......」
「まぁまぁ!今回の依頼は《モロシイタケ》の採取っチュ」
「《モロシイタケ》!美味しいですよね、お鍋のなかにいれてお肉に......あ、失礼」
「いいってことッチュ!もしも一杯とれたなら楽しみにしてるッチュよ」
「任せてください!」
「そう言えば食べるときその仮面はどうするウッシ?」
「あぁ、これは少し高い魔法で作られた仮面なのでこんな感じに」
アオイは仮面の頬を指で少しなぞると仮面の形が変わって口だけ出るようになる。
「これで食べれるようになります」
ピンクのプルプルした唇が動いて声を発する。
普段隠れているのでそれだけで男たちは唾を飲み込んだ。
「そ、そうなのか......ウッシ!じゃぁとりあえず準備するウッシ!」
アオイは仮面をもとに戻す。
「わかりました!ちなみにいつ行きますか?」
「そうッチュね、なら二時間後にもう一度ここに集合してそれから近くの《沼地》に馬車で移動するッチュ!」
「了解しました!」
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