第310話 【スコーピオ】
「しまった!のじゃ!」
ルカはすぐさまクリスタルの羽を出しアオイを抱えて飛んで攻撃を回避し、ルコサは自分に当たる攻撃だけを選び弾く。
ルカは羽を無理やりだしたせいで服が破れるが気にしてる場合ではないくらい焦っていた。
「ど、どういうこと!?そしてルカ!?何その羽!」
「黙ってるのじゃ!しっかり掴まるのじゃ!」
そのままルカは壁に向かって突進し外へ出て美しい羽ばたいて飛んでいく。
「追え」
アビの一声でバットドラゴンと待機していた吸血鬼達が飛んで追っていく。
「さて、ようこそ人間、良く耐えれたな」
アビが王座からルコサを見下ろし褒める。
「どうも、良い場所だね、じめじめしてて暗くてなんと言うか......ハロウィンっぽい?」
「そうか、人間感性では解らないだろうな、死ね」
アビは王座から見下し指からレーザーを出し魔法で攻撃するが
「おっと!」
ルコサは一瞬で反応し、【光る盾】を出して耐える。
「......その盾は何だ?」
「これはね、【未完成の武器】だよ、まぁこれだけでもそこら辺の武器よりすごいんだけど......ね!」
ルコサは左に盾を、そして右に光るランスを出してランスを投げる。
「そうか」
ルコサから放たれたランスは真っ直ぐ王座に直撃するが壊れたのは先程まで座っていたイスを壊しただけだった。
アビはいつの間にかルコサの後ろに移動し
「じゃぁな」
「ガハッ」
ルコサの背中に剣が刺さり貫いた。
「ど、どうし......て」
ルコサは倒れ、刺された箇所から血を流す。
「冥土の土産に教えてやろう我が魔眼は【スコーピオ】暗殺の王の前で同じ時間に居れると思うな」
「は、はは......神もいじがわるいや......」
ルコサはそう言うと息を引き取った......
「こいつを死体置き場の魔物にでも食わせておけ、各支部に連絡しろ」
「『人間が逃げ出した』と」
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